がん・認知症・糖尿病の可能性も…寿命を縮める「危険な眠り」30分以上の昼寝や激しい寝言は要注意
レム睡眠行動障害かどうか、判断するには? 「家族が大きな寝言を言っていたら、すぐに声をかけて起こし、どんな夢を見ていたか聞きましょう。本人が夢の内容を明確に覚えていて、寝言の内容と一致したら、レム睡眠行動障害の可能性大。病院での診断をおすすめします」 健康長寿に欠かせない睡眠。リスクが増える中高年以降は特に、良質な睡眠を保つ生活を心がけたい。「質の良い眠りをとれているかわからない」という人は、内村先生から教えてもらったセルフ診断法を試してみよう。 「ふだんより1~2時間早く床に就いてみることです。質のよい睡眠がとれている人は、なかなか寝付けないと思いますが、すんなり眠れた場合は睡眠不足の可能性あり。睡眠習慣を見直したほうがいいでしょう」 「こんな人は眠りで健康を害しているかも!?」チェックリスト □30分以上の昼寝をする □睡眠時間は6時間未満だ □週末に寝だめをする □夕食後にウトウトしがち □短パンやジャージで寝ている □寝室の掃除をあまりしない □家中の照明は昼光色だ □ハッキリした寝言を言う 教えてくれたのは……内村直尚先生●久留米大学学長。日本睡眠学会理事長。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。厚生労働省が新たにまとめた「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の専門家検討会では座長を務めた。 取材・文/當間優子