「東京がダメになったら日本を救え」 名古屋の災害ボランティア連絡会が17年間続く秘訣は?
「高校生らに期待したい」
5日に市内で開かれた200回記念の会にはオンラインを合わせて約120人が参加し、200回を振り返る動画などを鑑賞した。60代、70代以上の参加者が目立ったが、「普段の活動では若い人が増えている。高校生らに期待したい」といった報告もあった。 東海地域の防災を牽引してきた名古屋大学の福和伸夫名誉教授は基調講演を通じて「今年は大正関東地震(関東大震災)から100年。ズブズブの地盤の上にある東京がダメになったら、名古屋が日本を救うしかない。南海トラフ地震に本気になって備え、こういう連携の場を作ってきた皆さんが日本を救う」と呼び掛けた。 髙﨑さんは「名古屋が大きな災害に襲われたときは、老いも若きも現場に駆け付けよう。会員の高齢化や人員不足という課題はあるが、困ったときには遠慮なく応援を要請して知恵を出し合って解決してきたのが連絡会の伝統。これからも新たな防災の人材を引き寄せられる魅力ある会を目指していきたい。次の目標は300回。名古屋の防災の灯火をみんなで守っていこう」と決意を述べた。 (文・写真:関口威人/nameken)