コロナ禍で生活に苦しむ人たちの年末年始を支援 「名古屋越冬活動」始まる
コロナ禍で生活に苦しむ人たちの年末年始を支援 「名古屋越冬活動」始まる
名古屋地区の生活困窮者支援団体による「名古屋越冬活動」が28日、名古屋市中区の大津橋小公園を拠点に始まった。コロナ禍で生活や仕事に困っている人たちに炊き出しや健康相談の場を設け、年末年始を無事に過ごせるよう支援する。
「いいことのない1年」も温かい食事に安堵
48回目の今年は、日頃から支援活動に当たる18団体が実行委員会を作って企画。会場は名古屋城や官庁街に近い外堀通りに面した大津橋小公園で、各団体によるテントブースとともに焚き火や炊き出しの場も設けられた。 炊き出しは温かい豚汁と唐揚げなどが振る舞われ、数十人が列を作って順番に受け取った。丼をほおばっていた路上生活者の男性は「仕事がなくて、いいことのない1年だった。でもこうしてあったかいものが食べられるのはありがたい」と話していた。 生活健康相談はNPO法人「ささしまサポートセンター」の医師らが対応。診察や血圧測定などを無料で行い、生活や健康を維持するために必要な手続きなどについて相談にのる。 その他、弁護士による無料法律相談や散髪、衣類の配布などもあり、会場での募金や物資(毛布や男性用冬物衣類・防寒具、賞味期限内の食料品、使い切りカイロなど)の寄付も受け付けている(受付期間は1月2日午前まで)。
1月4日朝まで生活健康相談や法律相談のブースも
実行委員会代表の東岡牧さんは「これまでの野宿生活者だけでなく、コロナ禍で、住むアパートはあっても仕事や食べるものがないという人たちが炊き出しに並び始めたのが現実。行政と連携してビジネスホテルを紹介することなどもできるので、若い人たちも含めて多くの人に利用してもらうとともに、市民の人たちの温かい理解や支援をいただきたい」と呼び掛けた。 活動は1月4日朝まで。炊き出しは1月3日までの毎日、午後7時から。生活健康相談は元日を除く3日までの午後0時45分から午後2時半まで。法律相談は30日午前10時から午後2時ごろまで。散髪は31日と1月3日午前10時半から午後1時半まで。 期間中は電話(070-1677-0666)で問い合わせなどを受け付ける。 (関口威人/nameken)