大阪府・吉村知事が定例会見2月10日(全文2)来週あらためて判断したい
いかに早く的確に、負担をできるだけ抑えて
今回はいかに早く的確に、そして負担をできるだけ抑えてワクチン接種するか。ワクチンロスも生じないようにしないといけないし、そういった意味では予約体制もできるだけ最適予約っていうのを考えなきゃいけなくて、いちいちこの病院の人が電話を受け付けて、どこが空いている、空いていないとかって分からなかったら、予約者も何回も電話したりせなあかんかったり、リストは渡せるんですけどね。どこの病院がどれだけ空いて、何時に空いているかっていうのが全然分からないままの予約よりは、もうLINEでぴぴぴってやれば、僕もデモちょっと見ましたけど、簡単に予約時間、場所とかも分かりますので、そういった意味では最適化ですよね。ワクチンが来たときに、いかに最適化して接種するほうもされるほうも負担が少なくて済むかということを追求して、この仕組みになったということです。 日刊工業新聞:ありがとうございます。医療従事者以外の、例えば高齢者なんかのワクチン接種も市町村で行っていくと思うんですけれども、これもLINEを活用したいとお考えでしょうか。 吉村:ええ。大阪の医療従事者接種モデルを活用して、最後は市町村が決めると思うんですけれども、市町村でぜひ参考になるところはどんどんこの仕組みを活用してもらったら便利だと思います。 日刊工業新聞:ありがとうございます。
国家としてどう管理するのか
吉村:これはでも、課題なんですかって聞かれたときに、やっぱり国家としてどう管理するのか、システム上どう管理するのかっていうのがものすごく課題だと思いますね。要はもうこれ、接種始まって、医療従事者って一国民ですから、一市民でもありますからね。どうやって把握するのってなったときに、結局これ、予約コードを発行して、クーポン券を大阪府で作って発行します。ここまではできるんですけれども、医療従事者の何々さんがいつ受けたかっていうリアルタイムが、これだと国は分からないんです。市町村も分からないということになります、リアルタイムでは。 いつ分かるかというと、ここで接種した人が、この予診票をもとに診療報酬を請求するわけですけど、診療報酬を請求した段階で市町村にいきますから、市町村事務ですので、この診療報酬の。で、診療報酬を市町村が払った段階で分かるから、2~3カ月遅れになるんです、市町村が把握するっていうのが。システムが、国と市町村のシステムがつながっていないし、ここで言うと府のシステムとは当然つながっていないわけで、そういった意味でリアルタイムで把握するっていうのが実は非常に難しいんじゃないかなというふうには思います。 という課題はあるけれども、当然システムが出来上がるまでワクチンは打ちませんっていう話じゃないでしょうから、できるところはどんどん進めてくれっていう話でやっていますから、当然これは進めていきますけれども。やっぱりデジタル化が遅れている面がここにも出ているんじゃないかなというふうには思います。 司会:次のご質問。