最後の最後まで混戦だった日本代表争いは「1つのトリック」が明暗を分けた。「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードストリート種目
【ラン2本目】 1本目のフルメイクで勢いに乗ったマティアスが、ラストトリックを「ビッグスピンキックフリップフロントサイドボードスライド」にアップデートするなど、さらにスコアを伸ばして91.92ptと暫定首位に浮上。 堀米が優勝しても自身の順位次第では、パリオリンピック出場権を獲得できる根附は「ヒールフリップバックサイドテールスライド」、「バックサイド180レイトショービット」、「キャバレリアルヒールフリップ」、1本目でミスした「バックサイドクルックドグラインド」もしっかり決めてリカバリーし、完全に立て直したかに見えた。しかしラストトリックの「ヒールフリップバックサイドリップスライド」でまさかの着地ミス。69.31ptと大きく出遅れてしまう。 同じく1本目でスコアメイクをできなかった白井空良は「シュガーケーン」からスタートしていき、「アーリーウープフロントサイド270フロントサイドボードスライド」、「フロントサイド180スイッチクルックドグラインド」など得意なトリックをしっかり繋ぎ、ラストの「キャバレリアルバックサイドテールスライド」まで完璧に決め切りリカバリー、スコアも87.11ptと好位置につけた。 アメリカ内でのパリオリンピック出場権争いを繰り広げているブレイデン・ホーバンはラストトリックの「インポッシブル」で痛恨のミス。フルメイクとはならず。 すでにオリンピック出場を決めている小野寺吟雲は「キックフリップバックサイドテールスライド」、「ビッグスピンボードスライドショービットアウト」、「スイッチフロントサイド180バーレーグラインド」、「ノーリービッグスピンヒールフリップビッグスピンキックフリップボードスライド」など持ち味の難易度の高いテクニカルなトリックをフルメイクし90.08ptをマーク。 堀米はさらなるスコアアップのため、中盤のトリックで「ノーリーフロントサイド270ノーズスライド」にアップデートを狙うもミスしてしまう。 暫定首位マティアス、2位堀米、3位が小野寺と続き、トリックスセクションへ。
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