最後の最後まで混戦だった日本代表争いは「1つのトリック」が明暗を分けた。「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードストリート種目
【トリックス1本目】 まずスロバキアのベテラン、リヒャルド・トゥリーが「スイッチヒールフリップバクサイド5-0グラインド」を決めて92.29ptとハイスコアを叩き出す。続くランの遅れを早い段階で取り戻したい根附は「ノーリーインワードヒールフリップフロントサイドボードスライド」をミス。 一方でトリックスセクションに強い白井は「キャバレリアルバックサイドテールスライドビッグスピンアウト」と世界最高峰の難易度を誇るトリックを一発で仕留め、92.51ptをマーク。 その後、ブレイデンも「バンクトゥキックフリップフロントサイドノーズグラインド」をスタイリッシュにパーフェクトメイクして91.17ptをマーク。 そして絶好調の小野寺も「フロントサイドブラントスライドビッグスピンキックフリップアウト」をしっかり決め94.89ptと続いた。 さらに流れを掴むべくトリックへ挑む堀米。「ノーリーフロントサイド180スイッチ5-0グラインド」をキンクオーバーのハンドレールで見事一発メイクし、95.65ptとこの時点でのハイエストスコアをマーク。 暫定首位に浮上した中で、残り4トライのうち1つのベストスコアメイクで優勝を勝ち取れるという非常に有利な展開に持ち込んだ。
【トリックス2本目】 なんとかスコアメイクしたい根附は「ノーリーインワードヒールフロントボードスライド」を成功、93.12ptと巻き返しの口火を切った。 白井は「ノーリービッグスピンバックサイドテールスライド」をしっかり決め、90.40ptと90点台に揃えた。続くブレイデンもバンクトゥレッジで「インポッシブル50-50グラインド」で89.90ptとトリックスセクションでフルマークに成功しアメリカ代表争いに望みを繋いだ。 ここで一気に勝負を決めたい堀米はなんととんでもないトリックに挑戦。 「ノーリーフロントサイド270ノーズブラントスライド」をいう背中側に270度回りながらハンドレールにノーズをピンポイントで掛けてスライドさせるとてつもない高難易度でリスクのある新技を出してきた。惜しくも成功しなかったが、これを見せたことにライバル達によりプレッシャーを与えることになる。
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