最後の最後まで混戦だった日本代表争いは「1つのトリック」が明暗を分けた。「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードストリート種目
【トリックス3本目】 2本目で勢いを取り戻した根附は「ヒールフリップフロントサイドブランドスライド」をハンドレールで決め92.29ptとトリックセクションでのフルマークに成功この時点で暫定4位に浮上した。 トリックスセクションで勢いに乗るブレイデンはバンクトゥビッグレッジで「キックフリップバックサイドノーズブラントスライド」をパーフェクトメイク、96.00ptと現時点でのハイエストスコアをマークした。 小野寺は「バックサイドテールスライドキックフリップアウト」をバンクトゥレールで決め、91.49ptと90点台を連発する好調ぶりを発揮。 そして堀米は2本目で失敗した「ノーリー270ノーズブラントスライド」を2回目で見事に決めた。これには普段冷静な堀米も吠えた。スコアは97.10ptとこの日の最高得点を記録し、トータルスコアも283.01ptと唯一の280点台に乗せ暫定首位に浮上した。
【トリックス4本目】 現状ではパリオリンピック出場には3位以上になる必要のある暫定7位の根附は逆転を狙い「ヒールフリップバックサイドテールスライドビッグスピンアウト」をハバレッジでトライするもミス。ラストトライに全てをかける。
【トリックス5本目】 ここまでスコアをマークできていなかった前回オリンピック銀メダリスト、ブラジルのケルビン・ホフラーが「ハーフキャブバックサイドノーズスライドトゥバックサイドテールスライド」をハバレッジで決め90.07ptと最後に意地をみせた。 逆転を狙う根附は「ヒールフリップバックサイドテールスライドビッグスピンアウト」を決めるもスコアは伸ばせず7位となった。根附がパリオリンピックに出場する条件としては堀米が3位以下となる必要があるが、白井が満点となる100点をマークするトリックを決めても堀米には届かないため、この時点で堀米雄斗のパリオリンピック出場が決定した。 逆転優勝には98.05ptが必要な小野寺はビッグステアでの「バックサイドダブルキックフリップ」に挑むもミスし、2位で今大会を終えた。 ウイニングトライとなった堀米は「ノーリーレイトキックフリップボードスライド」をビッグハンドレールでトライするも決めきれなかったが、見事にオリンピック予選最終戦を優勝で飾り、大逆転でのパリオリンピック出場を掴み取った。
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