「プラモデルはやっぱり面白い」スペシャル 『007/ゴールドフィンガー』公開60周年記念 映画に出演した中で間違いなく世界で一番有名なクルマ物語
この時に使用された3分の1サイズの特撮ミニチュアは最新の3Dプリンターを用いて作られており、18個のパーツで成り立っているため、ちゃんとドアもトランクもホンモノ同様に開くのだという。そのモデルに精巧な塗装や弾痕などを施したのち撮影。そのうちの1台が生き残ったためクリスティーズのオークションに登場したことがあったが、3分の1のミニカーにもかかわらず、10万ドル(約1,500万円)近い価格で落札された。やはり世界中には熱狂的な007ファンがいるという証左であろう。 残念ながらオークションで精巧なミニカーを落札できなかったあなたに朗報だが、ゴールドフィンガーの上映60周年を記念してコーギーが「アストンマーティンDB5 ゴールドフィンガーアニバーサリーエディション」をこの春発売予定。こちらは1万円以下の予定なので、欲しい方はお買い逃がしなきように。
そんなボンドカーの中のボンドカーたるアストンマーティンDB5は、1963年から1965年というたった2年間だけ生産され、総生産台数は1,021台。 Text:大林晃平
今度のDB5は最高傑作のプラモデルだ。
私のような一般庶民にとっては永遠の憧れのボンドカーであるが、昨年12月のクリスマスプレゼントにはサンタクロースがDB5を届けてくれた。
Revell社製の「ASTON MARTIN DB5 007/GOLDFINNGAR」(1/24 スケール プラスチックモデルキット)である。がクリスマスシーズンに新発売されたのだ。 勿論、実車よりも小ぶりであるが、発売前の広告を見た時からキットを入手するまでのワクワク感で久々に高揚した。
これまでにもDB5のプラモデルは存在していたが、いずれも旧いキットで現在の水準でみてしまうと満足出来るものではなかった。しかし、このキットは全く新開発であり、しかも007バージョンなので狂喜乱舞してしまったのだ(旧いプラモデルキットを多少化粧直しして、新発売と銘打って販売する例もかなりある。キットの寿命を延ばす意味では、決して悪い慣例ではない。しかしファンにとっては新開発が理想であると思う)。 入手後すぐ製作に着手したが、スナップキットとなっており比較的スムーズに製作が進んだ(スナップキットとは接着剤が不要で、パチパチとはめ込むだけで組み立てられる)。