セブン-イレブンvsファミリーマート「肉まん」が酒のつまみになるのは?【買うならどっち?】
【買うならどっち? 独自目線でジャッジ】 肉まん編 ◇ ◇ ◇ コンビニは店舗が増えすぎて飽和状態と思いましたが、スーパーが遠いシニア単身さまなどに重宝されています。 【写真】ドン・キホーテvsセブン-イレブン ミックスゼリーに入るみかんや桃はどっちが多い? コンビニの通常の商品の利益率は約35%、ドラッグストアより高いけど、24時間営業の人件費を考えるとつらい……。 でも、なんと店内で揚げる唐揚げや肉まんなどの利益率は50%、プライベートブランド(PB)も50%前後です。だからPBはどんどん増えていますが、商品開発から製造、販売まで手間もかかります。 それなら、やはり、店舗で肉まんや唐揚げ、ドーナツなどを売るしかありません。最近は、品薄も目立ちます。作りすぎを避けているのでしょう。 大学で経営を教えていた私の教え子H君が今はファミマのオーナーになっています。その地域で肉まんを売っているコンビニが少なかった、よほど私の教え方がよかったのか……いつもその地域で唐揚げや肉まんの売り上げナンバーワンなんです。 確かに、肉まんの利益率、粗利益は約45%ですから、頑張りたくなるのもわかります。 昔は、肉まんが並ぶと冬が来たと感じる風物詩のようでしたが、今は8月末から並んでいて、私の中では肉まんの価値が下がりつつあります。 コンパクトな低価格弁当(約300円)やドーナツを販売するセブン-イレブン、行政と提携するローソン……コンビニは進化しています。 でも、肉まんはそんなに進化していませんね。せいぜい、何とかボリューム肉まんとか、いろいろ長いネーミングをつけていて、昔より値段が上がっています。長い名前なんかいらない。ややこしい。少し小さめのコンパクトにして100円にして欲しい。 ■セブンは中村屋、ファミマは井村屋 セブンの「ふんわり×ごろっと肉まん」はセブンの包み紙で中村屋が製造しています。豚肉はアメリカ、メキシコ、その他産で値段は160円(税込み)です。 ファミマの「じゅわっとジューシー本格肉まん」はかわいいパンダの包み紙で井村屋が製造しています。豚肉はカナダ産で、値段は168円(同)です。 セブンは肉の色が白くて、ファミマは醤油っぽい色です。セブンは蒸した肉っぽいにおいと味がして、コロコロしています。中国で飲茶に出てきたにおい。後味は甘いです。 一方、ファミマは味が濃くて甘酸っぱくてしょっぱい。酒のつまみという感じですね。食塩0.9グラムで、セブンよりも0.2グラム多いです。脂質は8.7グラムで、これもセブンより2グラムほども多いです。227キロカロリーで、セブンより13キロカロリー高いです。 お肉の大きさはセブンのほうが大きくてファミマのほうが小さいのですが、いつまでも噛んでいるのはファミマでした。 でも、やっぱ、寒い時に買い食いしたいのは、セブンかな。私の教え子のファミマのオーナーH君、ごめんなさい。でもビールには合う。夜中に酒のつまみが足りなくなったら近所のファミマに走ります。 (柏木理佳/生活経済ジャーナリスト)