流し打ってGモンスター越えの大谷翔平を”辛口”ボストンメディアに敵将、敵投手も称賛「メジャーで最も人を惹きつけるスター」
一方、エンゼルスの地元紙、オレンジカウンティ・レジスター紙は、敗戦を伝える記事の中で、大谷の本塁打について触れ、「(先発の)カニングは1-2とリードを許して降板し、唯一の得点は6回にグリーンモンスター越えに放たれた大谷のチームをリードする11本目の本塁打だった。これは大谷のフェンウェイでのキャリア初の本塁打だった」と紹介した。 全米をカバーするメディアも大谷の驚愕の一発に最大級の賛辞を贈った。メジャーの公式サイトは「大谷のフェンウェイでの初本塁打は?反対方向のモンスター越え」との見出しを取り「二刀流スターの大谷は疲労のために次に予定されていた先発日(18日のインディアンス戦)は延期となったが、6回に11号を軽く反対方向のグリーンモンスター上の(観客席)二列目に打った時は大丈夫のように見えた。木曜日の休みでリフレッシュしたようで二塁打と本塁打を打って4打数2安打とした」と伝えた。 記事は「大谷は、この夜を右腕ピベッタのカウント2-2からのカーブを左翼のグリーンモンスターへ放った二塁打で幕を明けた。3回に三振に倒れた後、大谷は6回のソロ本塁打で素晴らしい力強さを見せた」と絶賛。その本塁打については、「大谷は落ちていく変化球に向かっていき、37フィート2インチ(約11メートル)のモンスターを越えるのに、ただ十分な力で打ち上げ1点差とした。コース(外角低め)にもかかわらず、大谷は打球速度101.7マイル(約164キロ)で打ち返した」と詳しく報じた。 記事では勝負球のナックルカーブを打たれたピベッタのコメントも紹介。 「最初の打席はカーブボールだったが、真ん中に入って彼は壁に向かって二塁打を打った。2度目(の対戦)はバックドアのカーブボールで三振を奪ったと思う。そして3度目に彼に向かった時は彼にバックドアの良い変化球を投げたが、彼はどうにかしてそれを打ち飛ばすだけの体勢を残すことができていた」 ピベッタも泳ぎながらグリーンモンスター越えの飛距離を出した大谷のパワーと技術に脱帽していた。また6回7奪三振、6安打2四球2失点だったエンゼルスの先発、グリフィン・カニングの「(大谷は)本当に素晴らしい。ものすごいアスリートだ。彼はすべてにおいて優れている。毎日見ているからそれが当然のことだと我々は考えている。(マイク・)トラウトと同じ。だけど、見るのがとても楽しみだ」という絶賛談話も掲載されている。 同メディアによると大谷のフェンウェイパークでの本塁打は初だが、5試合で打率.381(21打数8安打)、二塁打3本、5打点と相性がよく、「大谷は最近5試合で長打がなく、打率.143(21打数3安打)と小さなスランプに揺れていたが、いい(脱出)兆候となった」とも伝えた。 CBSスポーツも、同じく大谷のグリーンモンスター越えの11号ソロを報じる記事の中で、「大谷は5月の12試合で48打数11安打(打率.229)といくらか(打撃が)鈍くなってきたが、その間に3本塁打を放っている」と、打棒が再上昇するきっかけになりそうなことを示唆した。