大谷翔平の“リアル三刀流“に全米が震撼「珠玉投球の後に外野を守り歴史を作る」「やれることのすべてをやって見せた」
エンゼルスの大谷翔平(26)は11日(日本時間12日)、敵地ヒューストンのミニッツメイドパークでのアストロズ戦に「2番・投手」で出場し、今季最長イニングの7回を投げ10奪三振4安打1失点の力投を見せた。チームは1-5で敗れて2勝目は奪えなかったが、全米を震撼させたのは、降板後の8回裏からメジャーで初めてライトのポジションに入って出場を継続し「打者、投手、野手」の“リアル三刀流“を実現したこと。4回にメジャー通算100奪三振をマーク、打者としては4打数1安打と結果を出して、全米メディアも、その驚愕の才能に最大級の賛辞を贈った。 CBSスポーツは「二刀流スターの大谷が珠玉の投球を見せ、外野を守り、敗戦の中で歴史を作る」との見出しを取り、「この夜の話題のすべては、エンゼルスの右腕投手/DH/外野手の大谷による新たな二刀流としての取り組みだった。彼は、この試合で先発投手となりラインアップで2番にも入った。マウンドではメジャーキャリアで最高の先発と言えるほど支配的だった」と絶賛。 「特に明るい材料となったのが、先発での制球力を向上させたことだった。大谷は5つの球種で16の空振りを奪った。この投球で彼はある歴史を作った」と続け、大谷が5度の先発で11安打に抑え、40三振を奪ったことが、近代野球において開幕から5度の先発で40三振以上を奪い、12安打未満に抑えた初の投手となったことを紹介した。 また大谷が降板後にライトを守ったことが、1952年9月28日のハービー・ハディックス以来初となる10三振以上を奪って外野を守った選手となったこと、10三振以上を奪って、投手以外の守備位置についた選手としては1900年以来、3人目の快挙だったことも伝えた。 その上で「大谷は打撃成績を打率.261、出塁率.312、長打率.591とした。ア・リーグで首位タイの10本塁打を放ち、投手としても大谷は25回2/3を投げて40奪三振、20四球で防御率2.10をマークしている。このような選手であれば、どのチームでも使うだろうし、二刀流でもためらいなく起用するだろう」と評価。 「野球界は、長い間、大谷のような選手を見たことがなかった。エンゼルスは敗れたが、この試合は、この事実を鮮烈に強調した」と最大級の表現で称えた。