「いつも来てくれる」。サッカー五輪代表監督も認識しているサポーターは大学生 同世代のチーム追い2年半、アウェーの洗礼も共に浴びた
7月17日、フランスのトゥーロンで行われた五輪開催国代表との国際親善試合。約1万2千人の観客ほぼ全員が地元のフランスを応援する中、タカヒロさんら10数人の日本サポーターの声がスタジアムに響いた。 直前の14日に大分市で清水エスパルスの試合を応援した後、フランスまで駆けつけた。優勝候補相手の試合は1対1の引き分け。それでも、タカヒロさんは「最低限。もっと周りを巻き込めるような応援がしたい」と厳しかった。 いよいよ、パリ五輪での戦いだ。この大会が終われば、世代別の代表である「大岩ジャパン」は解散する。タカヒロさんの気持ちは選手と同じだ。「後悔がないよう、全てを出し尽くしたい」 ▽編集後記 初めてタカヒロさんの応援する姿を見たのは、今年3月、北九州市で行われたウクライナ代表との国際親善試合だった。「トラメガ(拡声器)」越しに、迫力のある声がスタジアムに響いた。 普段の柔和なイメージとのギャップに驚き、タカヒロさんにそのことを伝えると「応援はスイッチが入る。どうやったら周りを巻き込めるか、チームがきついときに応援できるかを考えている」と少し照れくさそうに話してくれた。
「皆さんの声は必ず選手に届いています。なので自信を持って選手を応援し続けてください」。7月、元日本代表の岡崎慎司さん(38)が古巣、清水のスタジアムを訪れた際にファン、サポーターに送ったメッセージだ。声援、応援はきっと選手に届き、パワーになっている。