小池都知事が定例会見4月28日(全文1)路上のみ絶対やめていただきたい
5者協議にはどういうスタンスで臨むのか
日刊工業新聞:では幹事社、日刊工業新聞、神崎です。冒頭、幹事社から1点だけ。知事と賀来先生それぞれにお願いいたします。まず知事にですが、都の医療提供体制共にも関わってくる東京大会に関する本日の5者協議なんですけれども、開催都市としてどのようなスタンスで臨まれるのか。あとプレイブックの改訂内容については今夜公表されることになるのかと思うんですが、どのようなものになったと受け止めていらっしゃるのか、お願いいたします。 小池:本日夜、5者協議を行います。そちらでは大会に、それについては今、お話ありましたようにプレイブックの更新や観客の上限についても議題となる見込みでございます。この5者が緊密に連携することで大会に参加する全ての方々の安全・安心に向けての確保、これを着実に進めていくという内容で、それぞれの意見を述べていくという形になるかと思います。 日刊工業新聞:では賀来先生にお願いします。インドで猛威を振るっている新たな変異ウイルスの件なんですけれども、これ、今日のモニタリング会議でもまだ分からないことがいろいろあるということで、なかなか、今後調査をされていくということなのかと思うんですけれども、日本での感染拡大にどのようなインパクトがあるというふうにお考えなのか。あと、東京大会が開かれる7月に向けて、インドのこの変異株の問題がどのように影響してくるというふうに考えられているのかお願いできますでしょうか。
インド株については定期的に協議
賀来:インドで増加している変異株B1617系統の株ですけども、現在もうご存じのように日本で21件、21例報告されています。なお、うち20例は検疫でと。1例は都内でということになります。資料にも書かせていただいたんですが、N452Rという、こういった変異を持つのはアメリカのカリフォルニアの株と同じように、いわゆる免疫をある程度回避、回避するというか免疫で、ある程度認識できなくなる、細胞性免疫で認識できなくなるということと、中和抗体が働きにくいというのが、実はいろんな肺のバイオ細胞とか肺のオルガノイドっていうか、そういった細胞で確認されています。いわゆる回復した患者さんの抗体が、普通はよく抗体反応するんですけど、反応が4分の1から約6分の1ぐらいに落ちているということと、ワクチンを打った方の中和抗体が約半分ぐらいになるという報告はされています。 ただ、これが今、インドの中でどれぐらいこの株が優位なのか。実際には、インド、非常に大きい国ですので、全てでゲノム解析が行われているわけではないので、インドの急激な感染拡大にこのB1617株がどれぐらい関与があるのかっていうのは、国立感染症研究所での報告にもありますように、まだはっきりと分かりません。ただ、N501Yに比べますとたぶん感染性は約、半分という言い方は変ですけども、それほど高くはない。ですから今、関西でN501Yがもうほとんど、85%、90%を占めていますけども、それに比べると、このB1617の感染性はそれほど高くはないのではないかと考えられています。 ですが、都内の中でどういうふうに、このB1617株、いわゆるN452Rという、このスクリーニングを今後しっかりと行っていくということと、あとは、東京iCDCのゲノム解析チームで毎週開いているんですけども、このインド株についてのいろんな意義、いわゆる伝播性とか病原性とかワクチン抵抗性なども含めて、今後、定期的にといいますか、協議を進めていくことにしています。 日刊工業新聞:ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社の質問に移ります。質問がある場合は社名と名前を名乗った上で、知事の指名を受けてお願いいたします。 小池:はい、じゃあどうぞ。 【書き起こし】小池都知事が定例会見4月28日 全文2に続く