もしかしてマナー違反!? 多くの人が間違っている靴の脱ぎ方【訪問先・和室でのマナー】大人の品格マナー講師・末永貴美子さんインタビュー
昨今は「自宅に和室がない」という人もいて、和室での座布団やふすまの扱い方がわからずオタオタしてしまう…ということもあるのではないでしょうか。お正月は、誰かのお宅に招かれたり、外食で和室に上がる機会が増えたりする時期。マナーを知っておけば、いざという時に恥ずかしい思いをすることがありません。「大人の品格マナー」の講師である末永貴美子さんに【訪問先・和室でのマナー】を聞きました。
目次 1.和室に上がる時の服装は? 2.正しい靴の脱ぎ方は? 3.正しいふすまの開け方は? 4.畳のヘリは踏まないほうがいいって本当? 5.いきなり座ってもいい? 手土産を渡すタイミングは? 6.ずれている座布団を直してもいい? 7.正座の足を崩したくなったら…? 8.スマートな切り上げ方は?
和室に上がる時の服装は?
和室に上がると決まっている時は、正座しにくいようなタイトなスカートやパンツを避けたほうがいいですね。座った時に上に引っぱられてしまうような短いスカートも、見た目がいいとはいえません。フンワリしたスカートやパンツでしたら楽に座れますし、服装の崩れを気にせず、落ち着いた気持ちで過ごせるのではないでしょうか。
正しい靴の脱ぎ方は?
玄関先での靴の脱ぎ方は、食事などよりも“育ち”が見えてしまうから要注意。周りの人の脱ぎ方をチラチラと見ることもできず、マナーを知らないと焦ってしまいますよね。 まず、靴は玄関に入った向きのまま脱いでしまい、足を床につけず、そのままスリッパに入れてしまいます。その後に体を回転させ、しゃがんでから、靴の向きを外側に向けて揃えましょう。脱ぎながら靴の向きを揃える人がいますが、相手にお尻を向けるのはよくありません。「相手のほうを向いたまま靴を脱いでスリッパを履く」「体を回転させる」「しゃがむ」「靴の向きを揃える」という動作を1つ1つ区切って行うと、美しい所作となります。
正しいふすまの開け方は?
ふすまは基本的に、相手の方が開け閉めされると思いますが、もし自分で開け閉めすることがあれば、しゃがんでするようにしましょう。立ったままバッと勢いよく開けるのは失礼にあたります。しゃがんで、膝をついた状態で開け閉めをするのが正しいマナーです。