【中学受験】難関私立中の併願パターンが大激変! 午後入試を味方につける「併願校選び」の新セオリー
都内難関私立中の併願パターンは、数年前と比べるとかなり異なる様相を見せています。その主な要因は、ここ数年で大きな変化を遂げた2月1~3日の午後入試です。 【10年前との偏差値比較】親の時代とは違う、最近の人気校はココ!
◆レッドオーシャンと化した午後入試
男子校では、2月1日午後の巣鴨中の算数選抜、世田谷学園中の算数特選、2月2日午後の高輪中の算数午後など、算数選抜入試が増加。 女子校では、2月1日午後の品川女子学院中の算数1教科午後、普連土学園中の1日午後算数、山脇学園中の国・算1科午後、2月2日午後の香蘭女学校中の第2回などの入試が導入されました。 そして共学校では、広尾学園中、広尾学園小石川中、東京農大一中、三田国際学園中、安田学園中などが2月1日午後、2月2日午後入試を設置したことで、2月1日と2月2日の午後入試が一気に充実したわけです。 歴史をひも解けば、都内私立中学の入試解禁日は2月1日という取り決めがありました。そのため、筑波大附属中や東京学芸大附属中など国立中学校の入試は2月3日に行われています。そこに小石川中、桜修館中、白鷗中などの都立中受検が加わり、2月3日は私立中受験生と国公立中受験生が入り交じる入試日へと変化しました。 すると従来、2月に第2回入試、第3回入試を設置していた私立中の中から、入試問題を公立中受検タイプに変更して公立中受検生を取り込む入試を設置する学校(共立女子中の2月3日午後合科型入試など)も出現。 残っていた“ブルーオーシャン”ともいえる2月1日午後と2月2日午後を、新興共学校の広尾学園中や広尾学園小石川中、三田国際学園中などが埋める形となり、中学入試日程そのものも2月6日まで設定されるようになりました。
◆神奈川、千葉、埼玉の私立中入試もひしめき合う
この都内中学受験ムーブメントと連動する形で神奈川の私立中受験も存在しています。 男子校では2月2日に聖光学院中、栄光学園中、2月3日に浅野中が、女子校では2月1日にフェリス女学院中、共学校では2月2日に慶應義塾湘南藤沢中、2月3日に横浜市立横浜サイエンスフロンティア中、県立相模原中などが入試を行います。 さらに、これに加えて1月入試を行う千葉御三家(渋谷幕張中・市川中・東邦大東邦中)と浦和明の星中のリベンジ入試が2月2~4日に設置されているのですから、昔では考えられないほどの混雑ぶりです。