自律神経が整い、心もほぐれる「朝・昼・晩のルーティン」
知らず知らずのうちにストレスが慢性化し、心にコリが生じていませんか? 『PHPスペシャル』2025年1月号より、ひとりで簡単にできる「心ほぐし」のヒントをご紹介します。 自律神経が整う、簡単なストレッチの方法 ※本稿は、『PHPスペシャル』2025年1月号より内容を抜粋・編集したものです。
「心のコリ」を見逃さないで
体だけでなく、心にもコリが生じることを、ご存じでしょうか? 肩や首のコリを自覚している人は多いですが、心のコリに気づき、きちんとケアをしている人は少ないように思います。 心のコリは、強い、または絶え間ないストレスにより、心が緊張することで生じます。不安な気持ちが続いている、自然に笑えない、よく眠れないなどの症状があるなら、それは心がコリ固まっているサインかもしれません。 そのような状態を放置しておくと、ある日突然、感情のコントロールができなくなったり、過呼吸や動悸などが出てきたりします。さらに、不安神経症や睡眠障害など、さまざまなメンタル不調を引き起こすことも。心のコリは放置せず、軽いうちにほぐすことが大切です。 一方、人がストレスにさらされたときに体で起こる変化のカギを握るのが、自律神経です。 自律神経は、体を動かすアクセルのような存在の「交感神経」と、体にブレーキをかけてリラックスモードに導く「副交感神経」の2つで構成され、それぞれがバランスをとりながら、24時間休みなく働き続けています。しかし、心身に過度なストレスがかかると、自律神経の司令塔である脳が正常に働かず、自律神経が乱れてしまい、体に不調が起こってしまうのです。 心と体はつながっているため、心のコリと自律神経は相互に影響を与え合っています。心がほぐれれば自律神経も整い、逆に自律神経が整えば心のコリもとれる、というイメージです。 心のコリをほぐして自律神経を整えるセルフケアの中から、簡単にできるものを厳選してご紹介します。ぜひ、毎日のルーティンとして取り入れてみてください。