柴のまるちゃん

愛犬に背中を向けられ、お尻をピタリとくっつけられたことはありませんか？　　気になるこの行動には、犬のどのような気持ちが込められているのでしょうか。今回は、犬が飼い主さんにお尻をくっつける理由について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に詳しくお話を伺いました。 【写真】すぐお尻をくっつけてくるというミニチュア・ダックスフンド

犬が飼い主さんにお尻をくっつけるのはなぜ？

トイ・プードルのぽむちゃん

――犬が飼い主さんの体に自分のお尻をピッタリとくっつけてくることがありますが、この行動にはどのような気持ちが込められているのでしょうか？　 岡本先生： 「犬が自分のお尻を飼い主さんにピタリとくっつけるのは、不安なときや甘えたいときなどにとる行動です。信頼している相手だからこそ見せる行動といえます」

ほかの体の部位ではなく「お尻」をくっつけるのはなぜ？

うるくん

――ではなぜ、ほかの部位ではなく、お尻をくっつけるのでしょうか？　 岡本先生： 「犬にとってお尻や自分の背後は弱点なので、飼い主さんにくっつけることで安心感を得ているのだと思います」

お尻をくっつけられたときの対応は？

――犬がお尻をくっつけてきたとき、飼い主さんはどのように対応してあげればよいのでしょうか？　 岡本先生： 「やさしく声をかけ、なでてあげましょう。不安からお尻をくっつけてきた場合は、その対象から距離をとるようにしてください」

「移動したい……」そんなときはどうすればよい？

――犬にお尻をくっつけられている最中、飼い主さんが移動する場合の上手な接し方を教えてください。 岡本先生： 「愛犬がお尻をくっつけながら眠ってしまっている場合は、起こさないようにそっとそばを離れましょう。起きているときなどは『ちょっと離れるね』『待っててね』などと声をかけてあげるとよいと思います」 お尻をくっつける愛犬の気持ちを推測し、上手に対応してあげられるとよいですね。 （監修：いぬのきもち獣医師相談室　獣医師・岡本りさ先生） 取材・文/長谷部サチ ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年11月時点の情報です。