「うちの子だけ…」発達障害の子どもを持つ母を悩ませる“ママ友”との関係
こんにちは。モンテッソーリ教師&保育士で、自閉症スペクトラムとADHDの診断のある小学5年生の発達っ子を子育て中のりっきーです。 今でこそママ友づきあいも力を抜いてできるようになりましたが、長男が保育園児の頃は、参観日に脱走したり、みんなと同じようにできない我が子を見て、「迷惑をかけてるから」とか「うちの子どう思われているんだろう?」と気持ちが強く、ママ友との間に壁を感じ、うまく付き合えないでいました。時間が経ってみると、大多数の人はあたたかく見守ってくれていたことがわかるのですが、当時は必要以上にバリアを張る自分がいました。1歳前からママ友づきあいで悩み始め、9年経った今だからこそ思う、ママ友との距離感やお付き合いへの私なりのスタンスについてお伝えします。 発達障害で集中力の続かない息子が、偏差値50台から麻布中学に合格した勉強法
うちの子だけ寝ない
私のママ友付き合いのスタートは前途多難でした。そもそもの大前提として、私はママ友付き合いを絶対にしなければいけないものだとは思っていません。でも、子どもや私の所属するコミュニティや集団の中で、ママ友の輪の中に入っていくタイミングが自然と訪れたという感じでした。 初めてママ友付き合いで困ったのはまだ長男が赤ちゃんの時のことでした。地域のつながりで知り合ったママ友と子連れでキッズスペースのあるお店にランチに行き、ごはんを食べた後、他の子たちは少し抱っこ紐でゆらゆらすると夢の中。ところが長男は30分揺らし続けても反り返って泣き続けていました(のちに触覚過敏が原因だったとわかるのですが、当時はただ辛かった……)。 私としては家でもそんなことは日常茶飯事だったのですが、他の子たちがあまりにすぐにお昼寝したのでびっくり! 子どもたちを畳に寝かせてスイーツを食べる友人たちを横目に、元々誰かとのちょうど良い距離感や関係性を掴むことが苦手だった私は、どうして良いか分からず、隅っこで「早く泣き止んで~。みんながゆっくり話しているのに泣き続けていたら迷惑かも。帰った方がいい?」などとぐるぐる悩みながらひたすら揺らし続けました。結局長男が寝たのはランチタイムが終わる10分前。しかも降ろすと起きるから、その後も抱っこしたまま。「ゆっくり話せなくてごめんね」とママ友に言われて、気を遣わせてしまったかなと申し訳なく、ランチに行くことが少し億劫になったできごとでした。