【パリ五輪】苦戦続きのフランス代表。指揮官はウェンバンヤマに「ボールを止めすぎ」と苦言、レブロンも「強い印象を抱かなかった」<DUNKSHOOT>
地元ファンの声援を受けパリオリンピックを戦う今大会のバスケットボール男子フランス代表は、ヴィクター・ウェンバンヤマにルディ・ゴベア、ニコラ・バトゥーム、エバン・フォーニエといった実力者を擁し、金メダルも十二分に視界に入っていた。 【画像】顔が腰の位置に…⁉富樫とウェンビーのマッチアップシーン ところが、ブラジルとのグループリーグ初戦は逆転勝利こそしたものの第1クォーターに躓き、日本との2戦目はオーバータイムの末に辛勝。ドイツとの第3戦に至っては最大24点ものビハインドを背負う完敗を喫するなど、前評判通りの戦いを披露することができなかった。 71-85で敗れた2日のドイツ代表戦後、ヴァンサン・コレHC(ヘッドコーチ)はエースのウェンバンヤマについて「彼はボールを止めすぎていた。ああいうアグレッシブな守備の前で1対1はできない。相手はダブルチームしてくるから、そのスペースはなくなってしまう。もっとボールを動かしていくことが重要だ」と指摘。 また、予選ラウンドを3戦無敗で突破したアメリカ代表のレブロン・ジェームズも「彼らの直近の試合で俺が強い印象を抱くことはなかった。ドイツのフィジカルな戦いに備えてきたとは思えなかったんだ。その他の面で言えば、いいプレーをしていたけどね」と話していた。 開催国フランスが6日の準々決勝で対峙するのはカナダ代表。先発にシェイ・ギルジャス・アレキサンダー、RJ・バレット、ディロン・ブルックス、ベンチにもジャマール・マレー、アンドリュー・ネムハード、ニキール・アレキサンダー・ウォーカーが控える豪華布陣だけに、タフな戦いになることが予想されている。 「相手が僕らよりもいいプレーをし、(自分たちのプレーを)遂行していたし、すごくアグレッシブだった。彼ら(ドイツ)の方が良かったということ。このグループで勝ち切れなかったことは関係ない。当然、どの試合でも勝ちたい。僕らは遂行力を磨いていく必要がある」 ドイツとの一戦を終えてベテランのフォーニエが話していた部分を、フランスが短期間で修正してカナダ戦で発揮できるかが、準決勝進出に向けたカギのひとつになりそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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