熱烈ドラファン落語家・立川志らく指摘の中日根尾途中交代は本当に間違っていたのか?
中日が最下位を抜け出せない。6日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNA戦に0-3の完封負けで同一カード3連敗。借金は今季ワーストの「9」に膨らんだ。ハマスタでは、今季6連敗で、今なお「横浜の悪夢」から目が覚めない。敗因は、今季6度目の完封負けに象徴される打撃不振。3試合連続でスタメン起用された2年目の根尾昂(20)はレフト守備で美技を魅せたが2タコで交代、プロ初安打がまだ出ない。出口はどこにあるのだろうか?
「考えすぎてしまうのかも」
マスク姿の与田監督は厳しい目をしたままベンチを動かなかった。 「なかなかうまくいかないと、考えすぎてしまうのかもしれません。とにかく、日々色んなことに選手たちも取り組んでいるので、それをあきらめずにやっていくしかないです」 首位巨人とのゲーム差は「10」のままだ。 チームの平均得点は「2.90」。机上論では3点以上取られたら中日は勝てない。 その分水嶺を必死の継投で守った。5回無死二、三塁から登板した谷元は無失点を守り、3番手の佐藤も6回一死一、三塁のピンチを作るも点を与えず、4番手の岡田も7回に無死一、二塁としたが後続は断った。だが、点を取れないのだから勝負にならない。 ヒットは4本。得点圏に進んだのは二度しかなかった。 ラミレス監督が、「あそこがキーポイント。もし抜けていたらどういう展開になっていたか読めなかった」と振り返ったのが7回である。 先頭の阿部がセンターオーバーの二塁打で出塁したが、続くビシエドのセンターへ抜けそうなゴロをこの回から守備固めで入った柴田に横っ飛びで抑えられアウトにされたのだ。セカンドベース付近にポジショニングされ、打球を捕ったのはベースよりもショート寄りの場所だった。横浜DeNAのITデータ班が弾き出しているデータである。 それでも一死三塁とチャンスは続いていたが、高橋はインハイの難しいボールに手を出し犠牲フライには不十分な浅いレフトフライ。マルティネスは粘ったが最後は大貫のスプリットの前にスイングアウト。試合後、大貫は「三振を狙っていた」と、振り返った。 ベンチの焦りが作戦にも現れていた。 大貫は立ち上がりに制球に苦しんでいたが、初回一死一塁の平行カウントから大島を走らせたのだ。読み通りの変化球カウントでスプリットはワンバウンドになったが戸柱にうまくさばかれ盗塁死。結局、阿部が四球を選んだことを考えると動くべきではなかった。4回にも先頭の大島が出塁する同じシチュエーションがあり、ここでもエンドランを仕掛けたが、最後は、高めのボール球を振ってスイングアウト。続く絶不調のビシエドは併殺打に終わっている。 「8番・レフト」で起用され、3試合連続スタメン抜擢となった根尾も起爆剤にはなれなかった。