中日の与田監督に気になる“あの問題”を直撃「狙いは打倒巨人」「根尾、石川、岡林を育てる責任」
中日の与田剛監督にとって2年目の沖縄・北谷キャンプは11日から第3クールに突入する。昨季は68勝73敗2分けの借金5で5位に終わり優勝した巨人とは9ゲーム差をつけられたが、クライマックスシリーズ出場は十分に圏内に捉えていた。昨季は故障で出遅れた根尾昂内、外野手が1軍キャンプスタート。2軍からはドラフト1位の石川昂弥内野手の評判も上々で話題に事欠かない。与田監督にキャンプの手ごたえ、根尾の起用法、ストッパー問題について直撃した。
根尾は考えすぎている
――ここまで手ごたえは? 「順調ですよ。まだ4分、5分でいいんです。ここから競争に入ってくるので、選手の心理としては結果を求めにくる。僕らは結果だけを求めていない。こういうときこそ昨秋から続けてきた、それぞれの課題を根気強く続けて欲しいんです。そして見ていく僕らも根気が重要」 ――根尾、石川らの名前をメディアでよく見ます。根尾の開幕1軍はありますか? 「もちろん。ここからの内容次第で可能性はあります。根尾の素材は間違いない。でも、まだまだの部分も多い。今は守備にしても経験を積む段階でしょう。根尾の今の問題は、特にここ(頭を指さす)なんです」 ――というと? 「日々、考えすぎて、やることが、コロコロと変わってしまっている。先ほど言いましたが、今、重要なのは結果を求めるのではなく、課題を繰り返す根気、プロセスなんですよ」 ――ドラフト1位の石川は今季の戦力になりますか? 「ファームの練習、試合を見ましたが、想定以上。木のバットに順応しているし、対応能力が高いですね。右のスラッガー候補はなかなか出てこない。それにドラフト5位の岡林勇希(三重県立菰野高)。ピッチャーとしても150キロを投げるほど、肩があって足もパンチもある。6日の練習試合では、根尾、石川、岡林と3人が並んだのですが、結果を出したのは、石川と岡林。根尾は内心、この2人からかなりの刺激を受けたと思いますよ」 ――監督のクジ運とスカウトが汗をかいた証ですね。 「間違いなく、この3人は、将来の中日を背負っていく選手です。僕が、その頃、監督をやっているか、どうかは知りませんが(笑)。そういう素材を育てる使命、責任を感じます」 ――次のクールからは石川を含めた1、2軍の入れ替えを? 「まだ、この段階では、そこまでは考えていないのですが」