メッシ代理人を務める父親がバルセロナとの移籍交渉を前に「(バルサ残留は)難しい」と注目発言
サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシのバルセロナからの移籍問題をバルセロナのジョセップ・マリア・バルトメウ会長や複数の役員と話し合うためメッシの父親で代理人を務めているホルヘ・メッシ氏が2日(日本時間3日)、住まいのあるアルゼンチンのロサリオからプライベートジェットを使いスペインのバルセロナに午後6時45分に到着した。 英国ガーディアン紙や、スカイスポーツなど複数のメディアによると、メッシの父親は、空港でスペインのテレビ局のインタビューに答え「(残留は)難しい」と発言した。 メッシの父親は、「メッシはバルセロナを離れるのか、それとも?」と問われると「分からない」と答え、さらに「メッシがバルセロナに残る可能性を考えているのか?」という質問に対しても「何も分からない」と続けた。 さらにレポーターが「バルセロナでのメッシの未来をどのように見ているか?」と繰り返し質問すると、最後に「難しい…難しい」と残留の可能性が薄いことを示唆する返答をしたという。 ガーディアン紙によるとバルセロナサイドはメッシの父親に対して話し合いの前に「バルセロナはメッシの退団ではなく、新しい契約のみを話し合う」と条件をつけてきたという。 メッシの退団の意思は固いが、バルセロナサイドは、契約の解除には、7億ユーロ(約880億円)の違約金が必要だと主張。ラ・リーガも「メッシの契約状況に関して」と題した公式声明を発表して、一連の騒動に対して「解約条項に定められた金額が事前に支払われなければ、手続きが実行されることはない」とバルセロナの主張を全面的に支持する立場を明確にした。 一方、メッシサイドは、6月10日までにバルセロナへ退団の意思を通告すれば、違約金が発生することがないという条項が契約に盛り込まれていたことをタテに、新型コロナウイルスの影響で長期中断を余儀なくされていた特別なシーズンでは、「その解約条項の期限はまだ有効だ」と主張するなど、一歩も譲る気がなく、メッシの父親は、改めて、その退団姿勢を鮮明にする発言をしたことになる。 また、すでに移籍先の最有力候補であるマンチェスター・シティと“下交渉”をスタートし、監督であるペップ・グラウディオラ氏と接触したとの報道もあり、この日は、英紙「デイリーレコード」がマンチェスター・シティを所有するシティフットボールグループ(CFG)と5年総額6億2300万ポンド(約880億円)で合意したと報じた。 「この契約は33歳(のメッシ)がシティフットボールグループ(CFG)が所有する(米プロサッカーリーグの)ニューヨークシティFCで2年プレーするために米国へ向かう前、プレミアリーグ(のマンチェスター・シティ)で3年間を過ごすことになる」という全世界に衝撃を与える内容だが、マンチェスター・シティとの交渉についても、メッシの父親のホルヘ氏は否定した。