地元紙はメッシ率いるアルゼンチン敗北を「ひとつの時代の終焉」と報道
ベスト8進出をかけたフランス対アルゼンチンの決勝トーナメント屈指の好カードは4-3の死闘となりフランスが勝利を手にした。前大会準優勝のアルゼンチンは姿を消し、メッシは不発に終わった。 アルゼンチンの各メディアは「夢から悪夢へ」(オーレ紙)「苦悩と明白の間の敗退。メッシがいようがいまいが、チームの若返りが必要」(ラ・ナシオン紙)「アルゼンチン、一時代の終焉 再建のときが来た」(クラリン紙)と、一様にチームの立て直しを訴える厳しい見出しが並んだ。 ラ・ナシオン紙は「ロシアでの戦いは喜びよりも苦しみが大きかった。グループリーグでのナイジェリア戦でロホのシュートにより決勝トーナメント進出を決めたのは、砂漠の中のオアシスのようなものだった。初出場のアイスランドとは、ドロー、クロアチアに対して大敗を喫し、フランスに対しては、この結果だ」と大会を振り返った。 マスチェラーノは「これからは代表チームのファンになるよ」と代表引退を表明し、ビリアも、同じく水色と白のユニホームを脱ぐというが、注目は、メッシの去就だ。 ラ・ナシオン紙は、「メッシの去就は、まだ未定だ。31歳、ワールドカップ出場4回、このロシアは、最後の優勝のチャンスだと思われていた。彼のショーケースに欠けている唯一のタイトルを手に入れる場所だった。アグエロ、ロホ、ディ・マリアらも…。前大会の準優勝チームは、最後の試合でフラストレーションを感じただろう。素晴らしい個人的成功を収めながら、それを代表チームで発揮できなかった世代の別れである」と説明した。 オーレ紙は「アルゼンチンの5つのフラストレーションの原因」という記事の中で、「ひとつは。、スターたちの持ち味が試合で現れなかったことにある。メッシ、ディマリア、アグエロはゴールを決めたが、若手のパボン、メサ、タグリフィアフィコなどが活躍できなかった。しかし、彼らに責任を負わせるのは酷だ。もうひとつは、メッシが際立ったチームの軸にはなれなかったこと。4回のワールドカップで、彼の完全な姿は一度も現れなかった」と、メッシを厳しく叩いた。同紙は、イエス、ノーで答える読者アンケートをネット上で行っており、「メッシにとって最後のW杯だと思いますか?」という設問に対して、83280票の投票があり、イエスが「45%」、ノー(2022年のカタール大会でプレーする)が「55%」で、メッシの代表続投を望むサポーターの声が上回った。