あなたも危ない! 今、日本人の目と歯に起きていること(専門家が監修)
デンタルIQという言葉の認知
「デンタルIQ」という言葉の認知度は20%強。まだ広く知られてはいないが、内容を知らせたうえでその概念が重要かを尋ねたところ、「イエス」と答えた人は90%。
デンタルIQチェック
正しいか正しくないかを○×で答えてください 1. 正しく噛むことは、脳の活性化につながる 2. 唾液の役割の一つには免疫機能がある 3. 虫歯は痛みなく進行するものがある 4. 痛みがなければ大人でも歯は抜けたままでも問題ない 5. よく嚙むことが大事といわれているが、目安としては、唇を閉じ、ひとくち30回以上嚙むことが大切である 6. 乳歯は生え替わるので、虫歯になっても大きな問題はない 7. 口腔ケアにキシリトールがいいといわれるのは、虫歯の原因となる菌の活動を防ぐ効果があるためである 8. スウェーデンが「世界で最も歯科疾患が少ない国」と評価されるようになった理由は、定期的に歯科医院を受診すること(予防歯科)を義務化したためである 9. 大人の歯は、親知らずを入れて普通32本である 10. 乳児の虫歯の原因の一つは砂糖である 11. 歯磨きや歯間ブラシなどのセルフケアを行えば、歯垢は自分で除去できる 12. 虫歯の原因となる歯垢ができるのは食事の4時間後である 13. 歯を失う要因として、虫歯と歯周病は同じ程度である 14. 気づかないうちに進行する歯周病は、国民の約5割がかかっている 15. 口臭を引き起こす原因として大きな割合を占めるのは、歯周病である 答え:正しいものは、1 2 3 5 7 8 9 10
日本人の虫歯は減少、それなのに残る歯は少ない
昭和生まれの人間なら子どもの頃、歯医者の金属音を聞いてすっかりトラウマになってしまった経験があるかもしれない。虫歯の1本や2本、口の中に常に飼い慣らしていたことだろう。ところが現在は様子が激変。 「80年代には1人当たり4本から5本の虫歯があったんですが、今は1本もない世代もいます。全体的にどの世代も虫歯の数は減っています」 今や虫歯を知らない子どもも珍しくない。喜ばしいけど一体なぜ? 「考えられる理由のひとつとしては、歯のケアを教育された世代が親になり、子どもに同じような教育をしているという可能性があります」 なるほど。といっても手放しで喜んではいられない。高齢になって歯を失う確率は逆に高いからだ。 「口の中には28本、親知らずを入れると32本の歯があります。40代前半では歯が全部揃っている人がほとんど。でも50代からどんどん減っていって60代後半からは10本近くなくなっていくというのが現状です」 虫歯は減っているのに歯はどんどん抜ける…はて、このミステリーの答えとは?