難敵スペインに油断なし…大一番を前に敵国メディアが大岩ジャパンを徹底分析「テンポが速い」「守備も際立つ」「コクボが活躍」【パリ五輪】
パリ五輪を戦うサッカー男子U-23代表が、現地時間8月2日(日本時間3日)にスペイン代表とベスト4進出を懸けて対戦する。前回の東京大会で両チームは準決勝で顔を合わせており、延長戦の末にスペインが1-0で勝利。日本にとっては3年越しのリターンマッチとなる。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 3戦全勝を飾り、グループD首位通過を果たした日本はここまでまだ失点を許しておらず、堅いディフェンスが躍進の大きな原動力となっている印象だ。フィールドプレーヤーの攻守におけるハードワークとともに、小久保玲央ブライアンが3試合を通じてビッグセーブを連発。ピンチを迎えてもゴールを割らせない、選手それぞれの守備でのパフォーマンスが光る。 一方、2大会連続で日本を破り、上位への勝ち上がりを目指すスペインはグループステージ3戦目、大幅に選手を入れ替え臨み、エジプトに1-2で敗れたことでグループCを2位で通過することとなった。この結果を踏まえ、スペイン国内メディアは自国代表チームのターンオーバーを選択してのベスト8入りの他、日本チームのポテンシャルに対しても、強い警戒心を募らせているようだ。 スペインの国際ニュースサイト『EUROPA PRESS』では、スペインのここまでの結果について、「グループステージは期待通りに終わらなかった。サンティ・デニア(スペイン代表監督)のチームは3戦目にエジプトに敗れてグループ2位となり、準々決勝進出が複雑になった」と振り返っている。 その上で、「スペインは今後、フランスと並んでこれまで全勝を達成しているチームである日本とのオリンピックトーナメントでベスト4チームに入ることを目指さなければならない」と主張。続けて、「スペインは日本チームに対して、良いサッカーと守備の安定性を取り戻さなければならない」と見込んでいる。 また、日本に対しては、「テンポが速く効果的な攻撃サッカーだけでなく、守備力の高さも際立っている。日本はフランスと並んで今大会で唯一無失点のチームだ」と評価。さらに、「その堅固さは、相手のボールの出所に対する高い位置からのプレッシャーと、中盤、バックラインの組織的な守備のおかげである。加えてGKのレオ・コクボは多くのセーブを記録している」として、大会を通してのディフェンス面のパフォーマンスを称えている。 同メディアは、「したがって、日本の守備の枠組みを崩すためには、スペインのエンジンルームがより前進していく必要があるだろう」と分析。日本攻略のためにはボールを保持する中盤など、攻撃面での積極性が求められるゲームになると説いている。 対戦国メディアも高く評価する日本の守備が、やはりスペインとの試合でも大きなカギとなることは間違いない。相手の攻撃を粘り強く跳ね返し続け、堂々たる戦いをみせてきた若きサムライたちが、いよいよ雪辱戦のピッチへと向かう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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