オジサンだからこそ良さがわかる!「和モダン」が魅力のクルマたち
若い頃は「落ち着いた和の雰囲気」に興味がなくても、年を重ねたことでその趣に気づいた、という人は少なくないと思う。 オジサンだからこそ似合う!いま注目したい小さな高級車たち 昨今は、和の雰囲気と現代のスタイリッシュなデザインを融合させた「和モダン」が、建築物等で盛んに取り入れられているが、クルマでもこの「和モダン」をデザインに取り入れたモデルがいくつかある。上質でありながら、ギラギラしていないそのデザインは、まさにオジサン世代にぴったり。そんな和モダンのクルマをいくつかご紹介しよう。
■日本ならではの美しい景色を表現した レクサスLS
まず取り上げたいのは、これぞ和モダンデザインといえる、レクサス「LS」だ。レクサスによると、LS開発の際には、時の移ろいや環境の変化の中で、その時々の美しさを感じられる日本ならではの美意識を追求し、それを具現化するにあたり、「月の道」という情景をモチーフにしたとのこと。
月の道とは、満月の前後数日間にだけ見ることができるという神秘的な自然現象のこと。月明かりが海面上で細長い道のように見え、照らされた波の揺らぎによる繊細なグラデーションが人を魅了することから、レクサスLSでは、美しい輝きと深い陰影感を特長とするボディカラー「銀影(ぎんえい)」を採用。
また、西陣織の銀糸やプラチナ箔を使ったオーナメントを用意するなどにより、月の道を表現しているそう。高級モデルだからこそ表現できる、贅沢な和モダンだ。
■BEVならではのメリットを活かして和モダンを表現 日産「アリア」
2020年7月に登場した日産のクロスオーバーSUVである「アリア」も和モダンが取り入れられているモデルだ。モーター走行ならではの力強い加速や滑らかな走り、静粛性はもちろんのこと、BEVならではの設計の自由度を生かした開放感のあるインテリアデザインも魅力だ。
デザインのテーマは「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」。日本の伝統的なデザインを取り入れつつ、アリアの先進的なイメージを表現するというもので、具体的には、グリルにあたる部分に日本の伝統的な組子パターンを立体的いれることで、先進性と日本の伝統的な美しさを表現。そこに光る日産のロゴが新デザインとなっているところも、(いまは多少見慣れてしまったが)デビュー当時はかなり先進性をイメージさせていた。