オジサンだからこそ良さがわかる!「和モダン」が魅力のクルマたち
エンジンがないため非常に短いオーバーハングが採用されており、SUVならではの安定感や室内空間の実用性を確保しつつ、低く滑らかなルーフラインによって、スポーティでダイナミックな印象も与えている。モダンなエクステリアも魅力だが、室内の落ち着き具合もいい。「間」を大切にする日本の伝統的な美意識と、未来に向かって進む先進性を融合させたデザインだ。
■難しいといわれるプレミアムコンパクトで成功を収めた「ノートオーラ」
また、2021年6月に登場した「ノート オーラ」も、和モダンなデザインが特徴的なモデルだ。コンパクトクラスでありながら、精緻な造形のフロントグリルや、ワイド感を強調したリッチな前後フェンダー、横一文字に点灯する先進的なリアコンビネーションランプ、魅力的な2トーンカラーのラインアップなど、所有欲をしっかり満たしてくれるディテールが満載されている。
中身も、全車搭載の第2世代のe-POWERは滑らかで力強い加速をもたらし、静粛性も高く、特にe-POWER 4WDのハンドリング性能は抜群に高く、コンパクトカー界隈では至極のコーナリングスピードを誇る。 プレミアムコンパクトカーは、価格も高めになるため人気を維持するのが難しいが、ノートオーラは、デザインとメカニズム両方の先進性と、誰もが「カッコイイ」と思えるデザイン性の高さで成功を収めている。これも和モダンの効果なのかもしれない。利便性が追求されがちなコンパクトカーに、新しい価値観を取り入れた一台だ。 年齢とともに、好みのデザインやいいクルマの価値観は、少しずつ変化してくる。オヤジ世代だからこそよさのわかる、奥深い魅力をもつモデルに乗り換えてみるのもいいかもしれない。 Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production Photo:NISSAN、LEXUS Edit:Takashi Ogiyama