ゴロゴロ野菜にファン急増!常識破りの冷凍宅配 急成長の秘密に迫る!
忙しい人の「おいしい味方」~ゴロゴロ野菜にファン急増
「野菜たっぷりの甘辛プルコギビーフ」「菜の花と豆腐のピリ辛台湾豆乳鍋」「たっぷり温野菜の濃厚デミグラスハンバーグ」……たっぷり入った野菜が特徴の冷凍の宅配食品GREEN SPOON。袋から取り出して電子レンジでチンすれば完成する。 【動画】ゴロゴロ野菜にファン急増!常識破りの冷凍宅配 食品の宅配サービスの市場規模は年々増加し2兆5000億円を突破、中でもいま人気なのが冷凍の弁当やおかずが届くタイプだ。40代までの働く世代を中心に伸びていて、GREEN SPOONの売り上げは1年で3倍になり、2023年には21億円を超えた。
GREEN SPOONの商品ラインナップは「スムージー」「サラダ」「スープ」「メインディッシュ」という4つのカテゴリーで合計約60種類に上る。 定期的に指定の個数が届くサブスク方式で、値段は注文する個数によって変わるが、1食752円からと、他と比べるとちょっと高めだ。 だが、人気は一般家庭だけにとどまらない。 ゲーム開発などを手掛ける東京・品川区の「アカツキ」には社員が食事できるラウンジスペースがあり、GREEN SPOONの商品を渡している。 「忙しくてお昼を取る時間がない人も多かったので、簡単にヘルシーに食べられるものはないかと、導入させていただきました」(ラウンジチーム・和田彩子さん) メニューはすべて管理栄養士が監修している。例えば「鰹香る和風出汁の直火焼きハンバーグ」は314キロカロリーで、ブロッコリーやかぼちゃなど野菜も取れる。「彩り野菜の本格チキンガパオ」は8種類の野菜が取れて250キロカロリーだ。 一方、東京・新宿区のホテル「東急ステイ 西新宿」ではGREEN SPOONのスープをメインにした朝食セットを提供している(「ステイモーニング+」1500円)。チェックインしたら好みのスープを選ぶ。全ての部屋に冷凍庫と電子レンジがあるから、好きな時に食べることができる。エビのビスクスープはナスやブロッコリー、ズッキーニなど7種類の野菜が取れて、女性客に人気だという。 「パッケージのかわいさ、ボリューム感が我々の探し求めていたものにマッチしていました」(「東急リゾーツ&ステイ」運営管理部・大村彩貴さん) GREEN SPOONを企画・製造・販売するGreenspoon。オフィスは東京・広尾にある。創業5年で社員数は20人だ。創業者・田邊友則(35)の前職は、インターネット広告などを手掛ける「サイバーエージェント」でメディア事業に携わっていたが、30歳の時、全く未経験の食品業界に飛び込んだ。そこからわずか5年で急成長できたのは、食品業界の常識をぶち破ってきたからだ。