ゴロゴロ野菜にファン急増!常識破りの冷凍宅配 急成長の秘密に迫る!
そんな時でも、創業メンバー3人の思いだけはぶれなかった。 「お客さんが喜んでくれることが一番大事。『大切な人にもあげたくなるような商品を作ろうね』と、最初から言っていた」(田邊) 失敗したら次はない。3人は勝負に打って出た。北参道のレストランをヒントに考えた「メインディッシュ」。野菜がしっかり取れるおかずのシリーズだ。これが起死回生となる。
中でも立役者となったのが「紙で包んだハンバーグ」。 包みを開ける動画をSNSにアップすると注文が殺到した。手間もコストもかかるが、目にもおいしい商品に仕立てたことが、成功につながったのだ。 「あの日は本当にすごかった。こんなこともあるのかと」(黒﨑) 「ハンバーグ記念日と呼んでいるんです」(田邊) そこから売り上げは順調に伸び、現在、会員数は累計15万人を超えている。
ネット販売から販路拡大~創業以来伝えている「感謝」
東京・渋谷で開催した創業以来、初めての試食イベント。ほぼネット販売だけなので、味を知らない人が多く、知名度もまだまだ。そこで、味と名前を知ってもらおうと考えた。 ブースの中には田邊の姿もあった。客の声をじかに聞ける機会は貴重だという。 「店舗展開とかも可能性としてはある。その一つの実験という意味においても、今回は意味があるかなって思ってやっています」(田邊)
Greenspoonが創業以来、続けていることがある。 訪ねたのは神奈川・厚木市、商品の保管や出荷を委託している倉庫会社「サン インテルネット」EC厚木センター。ここから全国に商品を届けてもらっている。仕分けを担当しているスタッフに、創業メンバーの小池が話し始めた。 「本当にみなさんが日々、出荷作業で箱を一つずつ丁寧に梱包いただいて出荷いただいている。その積み重ねがたくさんの皆さんに選ばれて、ありがたいなと思っています。私たちは楽しくて嬉しくておいしい、そういった商品を届けられればなと思っています」 協力への感謝と思いを伝えるために、すべての協力企業を定期的に訪ねている。 「私も20年くらい物流業界でやっていますが、ここまで熱意あふれる人たちはなかなかいない。オーバーじゃなくて率直に思います」(「サン インテルネット」EC物流部部長・井上竜也さん) こうして協力企業の理解を深めているのだ。 「無理を楽しんで一緒にやるぞって思ってくれる人が増える印象です」(小池) そんなGreenspoonが掲げるビジョン「自分を好きでいつづけられる人生を。」について、その思いを田邊はスタジオでこう語っている。 「野菜を届けたい、スムージーを作りたいとサービスをつくったわけではなくて、『自分を好きでいつづけられる人生を』というビジョンを最初に考えた。会社をつくる、事業をつくるって、人々の幸せをつくることだと思う。『自分を好きでいられつづけられる人生』を増やせたら、この世界は少し明るくなると思って、そのビジョンを最初に考えたことが一番のポイントだったと思います」 ※価格は放送時の金額です。 ~村上龍の編集後記~ 物語は、本当に何もないところからはじまる。「資金がない」原材料を集めるために鎌倉の農家を「ピンポン」と訪ね「野菜を仕入れさせてください」とお願い。工場も必要、全国の工場に電話。パーソナルスムージーを1万種類作りたい。誰も相手にしてくれない。初めは創業メンバー3人でExcelに友だちをリストアップして「スムージー買って」とDMすることから始めた。100人が買ってくれた。「かわいい・新しい」を詰め込み、体験を設計すれば。『自分を好きでいつづけられる人生を』田邊さんのモットーだ。 <出演者略歴> 田邊友則(たなべ・とものり)1988年、神奈川県生まれ。2008年、大学卒業後、サイバーエージェント入社。2016年、退社後、アメリカ、ヨーロッパなどを放浪。2019年、Greenspoon設立。 ※「カンブリア宮殿」より
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