最近人気の「マルタ」移住、実際の住み心地はいかに?“海外に住んでいる日本人”に聞いてみた「世界のリアルな住み心地」
米国でご馳走に舌鼓を打つ
サンクスギビングにクリスマスと、米国はいよいよホリデーシーズンに突入しました。そこでシカゴ在住の河合良子さんが、米国ならではの「ご馳走」を紹介しています。 米国では、カジュアルなレストランでも前菜、メイン、デザートの食事をするとアルコールなしで1人100ドル以上するのが当たり前。フードトラックでも約2000円はするというので、特別な機会でない限り外食はしないそうです。 しかし、金曜日は「Pizza Friday」といって夕飯にピザを食べたり、火曜日は「Taco Tuesday」でタコスを食べたりする家庭が多いのだとか。また、米国はさまざまなルーツを持つ人たちが集まっているだけあって、世界中の国の本格料理が楽しめます。そこで、河合さんがタイ人に教えてもらったのがお寺。 「シカゴにあるタイ仏教寺院では春~秋のあいだは毎週日曜に小さなマーケットが開かれ、料理自慢の方々が作ったタイ料理が並びます。バンコクの屋台にいるような本場の味に満足すること間違いなし。ナマズのから揚げのスパイス和えや、タイ東北部のもち米まで食べられます」 インド料理も同様、「毎週日曜日にシーク教寺院に行くと、スパイスたっぷりのベジタブルカレーをふるまってくれます。信者でなくてもウェルカムなので、インドにルーツを持つ人々とお話が弾んで楽しめること間違いなし」だといいます。 もちろん、日本食も人気です。「柚子や出汁でお刺身を楽しむといったお洒落系の寿司バー」から、「澤田コーヒー」の米国1号店もシカゴにあります。そこでは抹茶とコーヒーをブレンドした「ミリタリーラテ」を求める行列が絶えないのだとか。
バレンシアの洪水被害を目の当たりにして
10月29~30日にかけて、スペイン・バレンシア州では大雨による洪水が発生し、車や橋が流され、222人の死者を出しました。同州に住む渡邊安莉香さんが、そのときのリアルな状況を記録しています。 渡邊さんが住むバレンシア市は大きな被害に遭わなかったものの、そこからわずか10キロほど離れたパイポルタ市が壊滅的な状況に見舞われました。この災害で一番印象に残っているのは、ルームメイト(ギリシャ人)の友達だと、書いています。 「彼女はバレンシアに遊びにきていて1週間ほど私のアパートに滞在していた。災害後の最初の連休の土曜日、夕方私がシャワー室へ向かう途中、彼女が帰宅する気配を感じた。シャワーから出てくると、玄関には泥だらけの靴。そして泥だらけのズボンを持った下着姿の彼女とすれ違う。 この1週間、共用のキッチンで会っても挨拶程度であまり会話が弾むタイプの感じの子ではではなかったが、『もしかして被災地のボランティアに行ってきたの??』と思わず声をかけた。朝からルームメイトとは別の友達とレンタカーでボランティアに出かけ、土砂の撤去作業をしていたという。悲惨な状況だったと。月曜に帰るけど、明日もできればまたボランティアに行きたいと。 果たして、自分だったら旅行先でわざわざ車を借りて、ボランティアに出かけるなんてことができるだろうか……?『シャワーに先に入っちゃって本当にごめんなさい』と謝った。本当に頭の下がる思いだった」 「EXPAT by COURRiER Japon 海外で暮らしてみたら」では、世界中から執筆者を募集しています。ぜひ、こちらからご応募ください。
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