愛知県・大村知事が臨時会見(全文3完)経済も大事だが、命を守るのが大前提
なぜ中区全域なのか
CBCテレビ:すいません、CBCです。確認をさせていただきたいんですけれども、先ほど営業時間の短縮のエリアの拡大は、今度からは中区の全域であるということで、知事のほうからは飲食店が突出して多い、営業許可が、3割が中区だ、クラスターがやっぱり多い。で、いろいろ、中区全域に拡大するっていうことについては、知事のほうからはこうこうこういう合理的な理由があるということでしたが、一方でやはり飲食店の側からは、なんで中区なんだと。なんで隣の区は違うのに、うちだけなんだと。要するに錦と栄の中心街とは違うエリアも中区の中には含まれてると思いますが、すいません、そういった飲食店の方々にあらためて、これが合理的なんだということを説明していただきたい。もう一度なぜ中区全域なのかというのを教えていただきたい。 大村:もう一度繰り返しになりますが、お手元の資料にありましたように、私まず資料の2枚目で新規感染者数の動向ということで、全国、それから県別、そして名古屋市と名古屋市以外の、愛知県、札幌、大阪という数値をご覧いただきました。名古屋市だけ取り上げてみると、東京よりも新規感染者数が多いということなので、これで、で、名古屋市を除いた愛知県は全国平均並みぐらいになるということなので、やはり名古屋市を焦点にした対策を講じざるを得ない。そしてまた11月25日から、それは尾身座長をはじめとした政府の専門家会議の皆さんからもそういうご指摘を強くいただいている。特にそれを、そういう指摘をいただいているからこそ先週来、西村大臣から私のところにも、もう毎日毎日電話があって、いろいろ意見交換をさせていただいたということであります。
中区に繁華街が集中している
そういう中で、その資料の3枚目でありますが、名古屋市の区別の新規感染者の累計数を見ますと、この10月の10万人当たりもやはり中区が突出して多い。10月こそ多いんですね、本当にね。名古屋市の合計の8割ぐらいが中区である。それから11月もやはり名古屋市全体の4割以上が中区であるという状況でございます。それはやっぱり中区に繁華街が集中しているということでございます。 そして先ほど申し上げましたが、名古屋市内の営業許可を受けた飲食店の実に3割が中区ということであります。そのこと、そしてまた現実問題に10人以上のクラスターが発生しているのも、名古屋市内で15件発生しておりますが、13件が中区、そして栄、錦のエリアだということなどを総合的に勘案させていただいて、とにかくこうした形での、この年末年始を挟んだ時期に名古屋の中心部、繁華街、特に感染者が多く出ているエリアに限って、これ営業を全てやめるということではなくて、9時までの営業にとどめていただいて、この感染防止対策の協力をお願いしたいということでございます。 それに合わせて営業協力金、今回についても、感染拡大防止の協力金についても、これは事業所当たりではなくて店舗当たりという形に広げさせていただきましたし、また、もともと年末年始お休みを予定されてたその日も、お休みという形で協力金を支給させていただくということにもさせていただきます。そうしたことをご賢察いただき、何とぞご協力をお願いしたいということを申し上げたいというふうに思っております。 併せてこういう形で私どもが申し上げれば県民利用者の皆さまにも、その期間には感染拡大防止の観点からその間の、ですから9時までということでありますから、それ以降のこの中区エリアの飲食店、お酒を出す飲食店等については、9時以降はこういう形で自粛をお願いしてますよということで、利用者の方にも利用の自粛を強く呼び掛けたいというふうに思っております。何とぞよろしく、これはもうずっと春以降、私ども意見なりを申し上げ、議論にもなりましたが、やはり日本の制度でこれについて強制力を持たせるということは今、法制度ではできておりません。従って、あくまでもこういう状況なので協力をお願いしたいということになるわけでございます。