潜伏キリシタンの歴史に触れる、長崎・五島列島への旅。
福江島|堂崎天主堂キリシタン資料館
潜伏キリシタンの歴史をここで学べる。 最初の教会堂(木造)はマルマン神父により1880(明治13)年に建設。その後ペルー神父が煉瓦造りの教会堂建設を計画し、1908(明治41)年に野原与吉が竣工した。資材の一部はイタリアから運ばれ、内部は木造、リブ・ヴォールト天井。かつて五島の布教の中心で、神父らは児童養護施設や病院の創設も。現在は資料館として一般公開中。 ●長崎県五島市奥浦町堂崎2019 9時~17時(年末年始閉館) 拝観:大人300円
●島の観光案内については五島市観光協会 まで。また、NPO法人アクロス五島 、五島市ふるさとガイドの会(TEL.0959・88・9075)でガイドを依頼できる。
島を彩る椿の園へ。
五島列島は日本有数の椿の産地で、自生するヤブ椿は1100万本とも。「千種千本」と島民が言うように、よく見ると花の色、咲き方など一本一本どこかが違う椿を楽しんで。
福江島|五島椿園 国際優秀椿園に認定の美しさ。 福江島のシンボル・鬼岳の中腹に位置する五島椿園。およそ6ヘクタールの敷地にヤブ椿と多彩な椿が約260品種、2800本も植えられている。ヤブ椿の開花時期は冬から春だが、様々な品種があるため長期にわたり花を観賞できる。香りのいい品種や奥ゆかしい和名品種、華やかな名の海外品種など、名前と花とを見比べながら回るのも楽しい。子どもが遊べる芝スキー場のある公園中央から眺める海と島々の景色もすばらしい。 ●長崎県五島市上崎山町 TEL.0959・72・6111(五島市管理課) 無料
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
『クロワッサン』1116号より
クロワッサン オンライン