「よくない事は、いつも私のせいにする!」 モラハラ夫が、何でも人のせいにする「5つの理由」
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫のモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方が多くいます。離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると夫から拒否をされ調停や裁判にまで発展し、次第に心を病んでいってしまいます。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。 今回は何もかも自分が悪いと言われ、別居をした後に揺り戻しが起きたTさんについてお話しさせて頂きます。
なんでも私のせいにして責め立てる夫
Tさんは、初めて会ったときから、夫の魅力に惹かれていました。彼は優しく、頼りがいがあり、Tさんを大切にしてくれる男性だとその態度から感じていたのです。結婚当初は、二人の関係は順調でしたが、次第に夫の態度が変わり始めました。夫はことあるごとにどんなこともTさんのせいにするようになったのです。 「結婚当初、夫との未来に大きな希望を抱いていました。でも結婚して間もなく、夫の態度が変わり始めましたのです。夫は自分の失敗をすべて私のせいにするようになったのです。夫は朝なかなか起きられないんです。何度起こしても起きなくて、それで結局会社にギリギリの時間になってしまうと、『お前がちゃんと起こさないから遅れそうになったんだ』って私を怒鳴りつけるんです。私は当初、夫に反論していました。『私は起こしたのに、いくら起こしても起きなかったのはアナタじゃない』と言い返していたんです。でも夫は反論に耳を貸さずに、言い返せば返すほど、夫はさらに文句を浴びせるようになりました。」 モラハラからはなんでも人のせいにする方が多くいます。 その理由以下に5つにまとめて、簡単に説明します。 1. 感情が未熟 自分の感情をうまくコントロールできず、怒りやフラストレーションを妻にけてしまいます。妻のせいにすることで責任を回避し自分を落ち着かせようとするのです。 2. パーソナリティの問題 モラハラの方は自己愛性パーソナリティ障害などの性格的な問題がある場合も多くあります。自己愛性パーソナリティ障害の方は、自分のミスを認めたくないため、他人を攻撃して責任を逃れようとします。 3. ストレスやプレッシャー 仕事や生活でのストレスを上手に発散できないので、妻を責めることで自分のストレスを解消しようとします。 4. 過去のトラウマ 幼少期や過去に人から責められたことがトラウマになり、そのトラウマから自分を守るために妻を責める行動に繋がっています。 5. 力関係の問題 家庭内で自分が1番偉いと思い込み、自分の優位性を保つために妻を責め立て、責任を押し付けることで自分が1番力があると見せつけます。 これで、モラハラ夫がなぜ妻を責めるのかを簡単に理解できるかと思います。