流し打ってGモンスター越えの大谷翔平を”辛口”ボストンメディアに敵将、敵投手も称賛「メジャーで最も人を惹きつけるスター」
エンゼルスの大谷翔平(26)が14日、敵地ボストンのフェンウェイパークで行われたレッドソックス戦に「2番・DH」で出場、6回に7試合ぶりの11号ソロを放ち、再びア・リーグの本塁打争いのトップに並んだ。大谷は初回にレフトフェンス直撃の二塁打。3回の第2打席は三振したが、6回二死走者なしで迎えた第3打席には右腕のニック・ピベッタ(28)が外角低めに投じた79.4マイル(約128キロ)のナックルカーブに体を泳がされながら、右手一本でバットに乗せ、フェンウェイ名物の高さ11.3メートルある通称「グリーンモンスター」と呼ばれるレフトフェンスを越える衝撃の一発を放った。データによると飛距離は112メートル。日本人のグリーンモンスター越えは、ホワイトソックス時代の井口資仁(現ロッテ監督)、レイズ時代の岩村明憲(現福島レッドホープス監督)以来、3人目となった。大谷は、試合後「有名な所に打てたのは凄く良かった。楽しかった」とコメントした。 試合は3-4で敗れ、レッドソックスに今季から移籍した澤村拓一(33)との対決もなかったが、驚愕の片手のグリーンモンスター越えの一発に全米メディアは敵味方を合わせて熱狂した。 ボストンの地元紙、ボストングローブ紙は「大谷の二刀流スターへの道がついに満願成就しつつある」との見出しを取り、「メジャーリーグで最も人を惹きつける選手が、金曜の夜にフェンウェイパークに戻ってきた。偉大なるマイク・トラウトへの敬意と称賛をはばかりながら、その選手は大谷だった」と絶賛。 レッドソックスのアレックス・コーラ監督の「まるでこのスポーツが彼を見るために止まっているようだった」というコメントを紹介した。 「それは見るべきものがとても多いからだ。大谷はレッドソックスがエンゼルスに4-3で勝った試合で本塁打と二塁打を打ち4打数2安打だった」と大谷の活躍ぶりを伝え、「6回にピベッタから放った本塁打は片手でグリーンモンスターの2列目まで軽く打ち込んだものだった。1回に壁にぶつけた二塁打も反対方向へ放たれた」と、大谷の一撃を驚きをもって評価した。 大谷の打率.264、(出塁率と長打率を合わせた)OPSが.909、二塁打10本、三塁打2本、本塁打11本、6盗塁、27打点となった成績を並べた上で「彼の長打は23本でメジャー最多のクリス・ブライアントに1本差。彼より本塁打を放っているのは、12本のロナルド・アクーニャ(ブレーブス)のみだ」と紹介した。