マリナーズが大谷翔平トレードから撤退…米メディアは22号3ラン&申告敬遠と残り3日が期限のトレード情報にいまだ騒然
エンゼルスの大谷翔平(28)が7月30日(日本時間31日)、本拠地で行われたレンジャーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、2点ビハインドで迎えた3回に22号逆転3ランを放った。ゲームは、その後、逆転されたが、一気に5点を奪って再逆転した8回には両リーグトップとなる10個目の申告敬遠で出塁し決勝のホームを踏んだ。トレード期限の米東部時間8月2日午後6時(日本時間3日午前7時)まで残り3日。その去就を巡り周囲は騒がしく米メディアの報道も大谷の活躍を伝えるものと、トレード情報とが交錯した。またCBSスポーツのアナリストのジム・ボーデン氏はマリナーズが大谷のトレード画策から撤退したことを伝えた。
「大谷が影響力を見せつけた」
まるでゴルフスイングだった。0-2で迎えた3回無死一、二塁のチャンスにインローのボールゾーンに落ちてくるチェンジアップを大谷がすくい上げると打球はグングン伸びて右中間スタンドに着弾した。逆転の22号3ランだ。だが、このリードを保てないのが、エンゼルス。結局、4回にすぐ3点を奪われて逆転を許して4-7で迎えた8回に再び大谷がポイントとなった。2点を返して1点差と迫った二死二塁で申告敬遠され、同点として、なお二、三塁のチャンスからルイス・レンヒーフォのタイムリー二塁打で大谷が勝ち越しのホームを踏むことになった。 MLB公式サイトは、大谷の22号と、この敬遠の賛否に注目した記事を掲載した。「大谷がエンゼルスの大逆転勝利でMVPの真価を見せつける」との見出しを取り、「エンゼルスがここまで経験したことのないような勝利だった。二刀流スターの大谷が3回に22号3ランでMVP級のシーズンを続け、結局、そのリードを無駄にしたが、8回にデビッド・フレッチャーとレンヒーフォの2人が二塁打を放って5点を奪い9-7で勝利した」と伝えた。 記事は、この日の大谷の活躍を「大谷は3回に右腕のグレン・オットから3ランを放ち序盤の流れを築いた。1-0からのチェンジアップが低めインサイドに来たが、彼は、それでもその球を推定飛距離424フィート(約129.2メートル)で右中間まで飛ばすことができた。彼は8回の5点の猛攻時に、左腕のブレッド・マーティンから申告敬遠されたが、その前に4回、6回とセンターへ(当たりのいい)打球を飛ばしていた」と伝え、大谷がここまでの98試合で打者としては、チームトップとなる62打点を稼ぎ、投手としては、継続している6試合連続の2桁奪三振を含め、9勝6敗、防御率2.81、99回1/3で145奪三振をマークしていることを紹介した。 「ヤンキースのスターで42本塁打、91打点のアーロン・ジャッジが今季のア・リーグMVPの最有力だが、大谷は再び彼がどれだけ試合に影響をもたらすことができるかを見せつけた」と続けた。