20歳ガウフ 大逆転で最終戦初V、3時間超え死闘制し史上最高7億円獲得<女子テニス>
WTAファイナルズ・リヤド
女子テニスのWTAファイナルズ・リヤド(サウジアラビア/リヤド、ハード)は9日、シングルス決勝が行われ、第3シードのC・ガウフ(アメリカ)が第7シードのジェン・チンウェン(中国)を3-6, 6-4, 7-6 (7-2)の大逆転で破り、同大会初優勝を成し遂げた。 【動画】20歳ガウフ 大逆転で最終戦初V!優勝の瞬間! 同大会は今季の獲得ポイントで上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。 20歳で世界ランク3位のガウフは今季、1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、WTA250)と先月のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、WTA1000)で優勝。6月10日付の世界ランキングではキャリアハイとなる2位を記録した。 3年連続3度目の最終戦出場となったガウフは、予選ラウンドロビンのオレンジグループで第2シードのI・シフィオンテク(ポーランド)を破るなどし、2勝1敗の2位通過で4強入り。準決勝では第1シードのA・サバレンカをストレートで撃破し決勝進出を決めた。 22歳で世界ランク7位のジェンとの顔合わせとなった決勝戦の第1セット、ガウフは5度のブレークポイントを握るもブレークできず、自身は第8ゲームをラブゲームでブレークされ先行される。 続く第2セット、ガウフは第1ゲームでいきなりブレークを許す苦しい展開に。それでも第5ゲームから4ゲームを連取するなど反撃し、3度のブレークを成功させ1セットオールに追いつく。 ファイナルセット、ガウフは1ブレークダウンとし第10ゲームでは相手のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎え後がなくなる。それでも、この崖っぷちの場面でブレークバックを果たしたガウフは、そのまま突入したタイブレークで6ポイントを連取する圧巻のプレーを見せ、3時間4分に及ぶ死闘を制し初優勝を決めた。 女子テニス協会のWTAは公式サイトにガウフのコメントを掲載している。 「粘り強く、すべてのポイントで戦った。あと数ポイントで負けるところだったのは分かっているが、とにかくその瞬間に留まろうと努めた。自分のことを本当に誇りに思う」 ガウフは今大会、予選ラウンドロビンの勝利給と合わせ、合計480万5,000ドル(約7億3,000万円)を獲得。これはWTAツアー史上最高額の賞金となる。
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