大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文5)何が正解かはなかなか難しい
高槻ー京都間の高速が万博に間に合わない見通しだが
日本経済新聞:すいません、日経新聞の三宅です。万博に少し関連する質問だと思うんですけども、大阪の高槻から京都の八幡を結ぶ高速道路について、開通が27年度にずれ込む見通しということで、ちょっと万博には間に合わない見通しになってしまったかと思うんですけども、これの受け止めについてお願いします。 吉村:ここは安全に工事を進めるためにどうしても期間が長くなるという報告がありました。万博には間に合わないということにはなりますが、非常に重要な高速道路網でもありますので、できるだけ早く、1日でも早く開通をしてもらいたいと思います。 日本経済新聞:ありがとうございます。 司会:じゃあ次に、ほんなら毎日さん、先。で、そのあと日日さん。
一時休学で感染が減ったという話もあるが
毎日新聞:すいません、毎日新聞の矢追です。先ほどの質問でちょっと関連なんですけども、重症病床最後のとりでとおっしゃっていましたけど、社会全体の感染を抑える方法の1つとして、ちょっとこれはまだ、本当にそうかどうかっていうことは分からないんですけども、例えば島根県のほうで学校を一時休学しますと、ちょっと減ったと。隣の鳥取県と比較すると島根県のほうが減っているというのがニュースでも流れていました。これについては、知事のほうはお考えはありますか。 吉村:やはり人と人との接触で感染が広がるということは間違いなく、そして、それは今までオミクロン株までは学校の中でどんどん広がるということはありませんでした。感染力がそこまで強くないということ。子供が重症化する例もほとんどないわけですけれども、そういう状況でした。ただ、オミクロン株について見れば、学校の中でやはりクラスターは発生をしています。保育所でもクラスターは発生をしています。で、そこで陽性が出ると、今度は逆流をしていきます。親のほうに広がっていくという現象が現実にもう見られています。なので、学校、さまざまな幼稚園、保育園も含めた学校園で感染がやっぱり広がっている場面になっているのも事実だと思います。 なので、それをある意味、休校にするということについては感染の拡大を抑えるという意味では有効な手段だろうというふうに思います。ただ、有効な手段だけれども、それに伴う弊害がなければ、もうこれはすぐやったらいいと思うんですけど、やっぱり弊害もあると。学校、これは一斉休校を昔やりましたけれども、それによって、いわゆる子供たちの心の問題、非常に強い心の問題が起きたり、あるいは学力の問題が起きたり、あるいは子供たちにとって、例えばいろんな行事やイベント、一生に一度の思い出もつくれない状況に起きたり。これを本当に、この犠牲を子供たちにお願いするのが正しいのかっていう議論は当然あると思います。虐待の件数なんかについても、やはりそこに関係があるんじゃないか。 それで仕事がなかなか行けなくなるから、いろんなエッセンシャルワーカーも働きにくくなると。例えば、ここは医療機関とか、介護のエッセンシャルワーカーでお子さんがいらっしゃる方はどうすんのとか、いろんなさまざまな社会機能の低下というのも当然生じます。非常に強い副作用があるということも踏まえた上で、判断をする必要があると。感染の拡大を抑える効果はあるとは思います。