大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文5)何が正解かはなかなか難しい
大阪府の吉村洋文知事は9日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「岸田総理と会談、国の支援で臨時医療施設を設置」大阪府・吉村知事が会見(2022年2月9日)」に対応しております。 【動画】「岸田総理と会談、国の支援で臨時医療施設を設置」大阪府・吉村知事が会見(2022年2月9日) ◇ ◇
あらかじめ定めた基準をベースに考えたい
吉村:で、僕自身は40%というのを1つの基準として考えていますというのは岸田総理にも話をいたしました。今、多くの皆さんに感染対策にご協力をいただいていると思います。そのご協力には感謝を申し上げます。なんとかこれからピークアウトすれば、本当に僕もいいと思うんですけど、そうならない場合も当然、やっぱり考えたときに、今じゃあ国全体として緊急事態宣言を何かこうすべきかというと、そういう議論にもやっぱりなっていないというのも現実としてある中で、重症病床のあらかじめ定めた基準というのをベースに僕自身は考えていきたいと思っています。 毎日新聞:宣言に関わる質問、ちょっと掘り下げると長くなるので、今日1点だけに絞りたいと思うんですけれども、今の質問にも関連しますけれども、コロナを巡る、患者さんが生きられるか、亡くなってしまうのかっていう人命を左右する多くの場所というのは知事は重症病床だというふうにお考えでしょうか。それ以外の場所でもやはり、多くのコロナ患者の人命を左右するような出来事っていうのは起きているというふうに知事はお考えでしょうか。
重症病床以外の要素が入ってこない理由は
吉村:どこでどういった方に感染が広がるのか、ここが非常に重要になってくるというふうに思っています。ですので、今このお亡くなりになった方のこれを見ても、80代以上の方、お亡くなりになった方の割合が70%です。70代を入れると約90%です。60代入れたら96ですから、お亡くなりになっている方の割合でいくと、70代以上の方が90%を占めるという状況です。 ですので、やはり高齢の方、高齢の方の中でも疾患をお持ちの方とか、介護が必要になる方、そして、お亡くなりになられる感染経路というのは施設や医療機関が22%でして、感染経路不明を除けばそこが一番多いという状況ですので、やはりこういった重度の、もともと重い原疾患をお持ちの高齢者の方、そして高齢者の中でも超高齢の方に感染が広がると、お亡くなりになる方の数が増えてくるということですので、ここがオミクロンの特徴でもあり、ここに対する対策が非常に重要だというふうに思っています。なので、いろんな高齢者施設に対する支援であったり、病院をできるだけ速く回転させる仕組みだったりっていうのを今やっているということです。 毎日新聞:現状、重症病床使用率、20%、30%でも日々、20人、30人の方が亡くなっていますけども、今の知事のご認識であっても、緊急事態宣言発令の基準に重症病床以外の要素が入ってこない理由も併せてお聞かせください。 吉村:重症病床があぶれてくると、本来助かるはずの命を守る最後のとりでが重症病床だというふうに思っていますので、ですので、重症病床があぶれるような事態、あるいはそれが予測できるような事態になれば、これは申し訳ないけども、これは若い人が重症化しない、あるいはその可能性が非常に低いとしても社会全体を抑えていく必要があるというふうに思っています。 毎日新聞:最後1点、すいません。大規模医療・療養センターへの国からの人材派遣、これ、今日規模感とかは特に記されてなかったですけども、これ具体に数字が出てるんでしょうか。 吉村:いや、特に規模感は今の段階ではありません。全体のこの100名の規模感の中から振り分けていくというような感じにはなるんだと思います。それから、もう1つやはりさまざまな皆さんの意見がある中で、さっきの質問にも少し絡むんですけど、じゃあ、例えばインフルエンザとか、ほかの病気でも超高齢の方って、それが疾患で亡くなる方もいる、それとは何が違うんだっていう意見も強くあるのも僕のところに多く届いています。なぜこのコロナだけそういう扱いになるのかという意見も多く届いています。