【極真会館 全日本】ロシア出身コバレンコが4年ぶり優勝、荒田は得意のカーフキック炸裂も勝利ならず!
【極真会館】第56回オープントーナメント全日本空手道選手権大会 2020全日本女子空手道選手権大会 2024年11月30日(土) ~12月1日(日)東京体育館 ▼全日本 男子組手決勝 ○コンスタンティン・コバレンコ(総本部) 本戦 判定 4-0 ●荒田昇毅(千葉海浜支部) ※コバレンコが2度目のV 【フォト準決勝】荒田のカーフキックで一本勝ち!(ページ下部) 荒田昇毅は37歳のベテラン。今年6月の『全日本ウェイト制大会』重量級で優勝。これまでも全日本、世界選手権とトップを走り続けてきた。この無差別全日本で初優勝を目座す。 対するコバレンコは18年世界選手権ではロシア代表で5位に入賞。以降、日本の総本部で練習しており、19年の全日本では優勝。今大会2度目の優勝を目指す。 男子の部には89人参戦し、そのうち23人が海外勢だ。(※コバレンコは日本の総本部所属のため海外勢に含まず) 準々決勝には5名の海外勢、ロシア4名、フランス1名が入った。日本勢は荒田、コバレンコ、谷川蒼哉(総本部)の3名だが、荒田とコバレンコが日本勢では準決勝に勝ち上がった。 準決勝第1試合では、荒田は延長でゴリウシキン・ダニル(ロシア)に延長1回、得意のカーフへの下段回し蹴りでKOし一本勝ち。準決勝第2試合では、コバレンコも止まらぬ高速パンチとローキックの連打で エキモフ・マクシム(ロシア)に完勝した。 決勝では、初優勝を狙う荒田がパンチからロー、ヒザ蹴りと畳みかけるように連打。荒田がペースを握りかけたと思ったが、徐々にコバレンコが反撃し足払いで倒すも斬新が崩れポイントにならず。 後半にはコバレンコ得意の止まらぬ連打。一発一発叩き込む重い突き、下段、そしてヒザ蹴りと回転が速い。荒田が反撃しようとすると左右にステップしながら止まらぬ連打で荒田に当てさせない。荒田の手数が少なくなったところで試合終了。判定4-0でコバレンコは4年ぶり2度目の優勝を果たした。 敗れた荒田は試合後も悔しさを隠せず。「悔しいですが、審判の判定が全てです。技術は向こうが上でした」と現実を認め、今後については「来年の全世界体重別に選考されなければ、これで引退と思ってましたが。もし選んでいただけるのなら今回の経験を活かしてさらに頑張りたい」と意気込んだ。 大会後、松井館長はまだ正式には世界選考が決定はしていないが、荒田についてあくまで個人的な期待として「来年の世界体重別で、本人はどこまで考えているかわかりませんが、ここで今までの荒田昇毅を昇華させてほしい。本分を発揮してほしい。今日の結果を踏まえて」と語った。 荒田は2013年の第5回世界体重別の重量級で優勝しているが、来年4月26、27日、第7回世界体重別空手道選手権大会(東京体育館)で有終の美を飾ることができるか。 (イーファイト 格闘技 編集部)