Jリーグ通イタリア人が厳選! 2024年Jリーグベストイレブン【WG】「昨年までは…」「名前を何度も歌う姿が…」
最後のチャイムが鳴り、学校が終わる。1年間の努力、喜び、悲しみ、成功、そして挫折を経て、一年を振り返る。それは、長く激闘が繰り広げられたJリーグのシーズンの終わりにも同じことが言えるだろう。僕は2024年のJリーグでの「ベストイレブン」を選出し、自分なりの理想的なフォーメーションは4-4-2で組むことにした。(選出・文:アレックス・シルヴェストリ、翻訳:佐藤徳和) 【画像】2024年Jリーグベストイレブンのフォーメーションはこちら!
左ウイング:宇佐美貴史(うさみ・たかし) 生年月日:1992年5月6日 所属クラブ:ガンバ大阪 2024リーグ戦成績:35試合12得点8アシスト 僕が選ぶ2024年の「ベストイレブン」は、極めて経験豊富な選手たちで構成されていると言わざるを得ないね。 ワインのヴィンテージを評価するように考えると、1992年は確かに良い年だったと言える。その年の生まれの武藤に続き、同い年の宇佐美貴史を選出したからね。 パナソニックスタジアム吹田では、サポーターが今年、宇佐美の名前を何度も歌う姿が見られた。ヨーロッパでの経験を経た後、2019年から愛するガンバ大阪のユニフォームを再び着ることを選んだ宇佐美の名を。 そして、昨年までの彼のパフォーマンスには疑問の声もあったけれど、今年はそういった声をすべて払拭した。リーグ戦で12ゴールと8アシストを記録し、チームを4位に導き、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)への出場権を獲得。この"貴重なヴィンテージワイン"は見事に熟成し、今シーズンはその素晴らしい価値を存分に発揮した。 選定:アレックス・シルヴェストリ トスカーナ州ペッシャの出身。『ピノッキオの冒険』の作者カルロ・コッローディが生を受けた村の近くで生まれ育ち、現在は同州のルッカに在住。Jリーグの黎明期から試合を観ている大の日本サッカー通で、サムライブルーとなでしこジャパンの試合も欠かさない。鹿島アントラーズとカマタマーレ讃岐、そしてユヴェントスのファン。好きな選手は鈴木優磨。キャプテン翼やSLAM DUNKなど、日本のアニメにも詳しい。好きな日本食はオニギリとタコヤキ。
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