2人の欧州組GK川島永嗣と権田修一を襲った明暗…シーズン打ち切り仏と5月末再開のポルトガル…それぞれの思い
新型コロナウイルス禍に見舞われているヨーロッパでプレーする2人の日本代表ゴールキーパー、川島永嗣(RCストラスブール)と権田修一(ポルティモネンセSC)が対照的な状況に置かれた。 ゴールキーパーを担っている少年少女を対象として、2日にオンライン形式で行われたディスカッション「MGスポーツ presents『#StayHome サッカーGKの君へ』」に川島はフランスから、権田はポルトガルからビデオ通話アプリ『Zoom』を介して出演。冒頭でそれぞれの近況を報告した。 フランス政府は先月28日に、5000人以上が集まるスポーツや見本市、フェスティバルなどのイベントを9月まで禁止とする措置を決定。これを受けて3月中旬から中断されていたリーグアンは同30日に、ヨーロッパの5大リーグのなかで初めてシーズン途中で打ち切られることが決まった。 消化試合数が異なるため、順位は1試合当たりの平均勝ち点で最終的に確定され、パリ・サンジェルマンの3連覇、日本代表DF酒井宏樹が所属するオリンピック・マルセイユの2位が決定。川島が所属するストラスブールは、21世紀以降では最高位となる10位でフィニッシュしている。 「外出禁止令が出ているので、基本的に町にはほとんど人がいません。許されているのはスーパーなどへの買い物と健康維持のためのランニングですけど、それも1時間以内で自宅から1キロ圏内という条件がつけられています。自宅の前にある公園にも、人がいない状況が続いていますね」 ライン川を介してドイツと国境を接する、フランス北東部に位置するストラスブールの雰囲気が一変していると川島は明かした。クラブも活動停止中で、自宅待機が続くなかで週に数回、オンライン形式で選手全員が参加するフィジカルトレーニングが行われてきた矢先の打ち切りだった。 「リーグとしては再開できる可能性を探っていたと思うんですけど、政府が発表したことにみんな面食らったというか、突然終わってしまった感じなので。もちろん驚きましたけど、いま現在の状況では仕方のない部分もあるのかな、というのが気持ち的には大きいですね」