大阪府内で4年ぶりに海水浴再開 二色の浜・箱作・淡輪海水浴場の開設が決定
コロナ禍の影響で20年から開設を中止してきた大阪府内4か所の海水浴場のうち、二色の浜海水浴場(貝塚市)、箱作海水浴場(阪南市)、淡輪海水浴場(岬町)が4年ぶりに開設されることになりました。
新型コロナ5類引き下げなどを受けて
二色の浜海水浴場を運営する民間会社の二色の浜観光協会が6月1日に海水浴場開設の決定を発表したのを知り、同9日に現地へ足を運びました。 午前11時前、南海電鉄二色浜駅から歩くこと約15分で、同海水浴場に到着。砂浜では、白い波がザザっという音を立てながら打ち寄せては、沖の方へ戻っていきます。波打ち際に沿って歩いていくと、中腹部に穴が掘られた砂の山を見つけました。 梅雨空の雲の合間から青い空が見え、日の光が差し込んできています。夏の海水浴シーズンになると、日差しも強まり気温もさらに上がることでしょう。
二色の浜観光協会の石原常雄会長によると、新型コロナの感染法上の分類が5月8日からインフルエンザと同じ5類に引き下げられたのに加え、23年度から府営二色の浜公園の指定管理者となった二色の浜リバイバル・プロジェクト(地元企業らで構成する団体)から、「一緒に集客をしよう」と呼びかけられたこともあって、開設を決めたそうです。 同海水浴場の開設期間は、7月8日から8月31日まで。石原会長は、「海水浴場も含めて、公園では府民が楽しめる施設が増え、様々なイベントも予定されています。どんどんお越しいただきたいと思います」と話していました。
まちの活性化のため、開設を決断
阪南市の箱作海水浴場(ぴちぴちビーチ)は、7月15日から8月31日まで開設します。 同海水浴場を運営する下荘漁業協同組合の小戸邦夫・副組合長は、「これまで3年間潮干狩りも海水浴もずっと開催しなかったので、集客面ではかなり不安もあります。 それでもコロナも明けて、阪南市からは『してくれ、してくれ』と言われましたし、(淡輪海水浴場を運営する)淡輪漁業協同組合とも相談の上、まちの活性化のために今年からやってみよか、ということで開設を決めました」と、開設決定までの経緯を語りました。 同漁協では、地引き網体験やタコのつかみ取りなど、様々なイベントを企画。多くの人々の来場を期待しています。