感染減ならず「厳しいと感じている」 GW中に抑え込めた?の質問に小池都知事
東京都の小池百合子知事は13日、報道陣の取材に応じ、ゴールデンウィーク(GW)中の人流を抑え込むことを目的とした3回目の緊急事態宣言発出後も新規感染者数が減少していない状況をどう評価するか問われ、「分析についてはもう少し時間がいるのではないか」としつつも、感染力が強いとされるN501Y変異ウイルスが従来のものに置き換わっている状況を「考慮する必要がある」と語った。そして、GW中の抑え込みには至らなかったのかとの質問には「まだそこまで断言できるとは思わない。ただ厳しいということは感じている」と述べた。
小池知事は、「逆に宣言がなかったときにどうなっているのかも考えたい」とも言及。「変異株というまだ未知な部分において、あらゆる対策を講じていくことで抑え込む。いま他の地域を見てもなかなか高止まりのままになっている。ピークアウトの時期をいつかは迎えられるように、そのためにも先生方のアドバイスを受けながらしっかり取り組んでいきたいと思っている」と語った。 都内ではインドで流行している変異ウイルスが1例報告された。小池知事は、「都民のみなさんと緊張感が共有できればと思う。『もう長いから』とか、『何が違うんだ』とか(感じる人もいる)。いろいろご苦労掛けているので、色んな感想をお持ちだと思うが、結局一人一人の主体が集まって、コロナの毎日の数字であったり、病床の比率になったり、結果として(出て)しまう。ここはやはりコロナ対策はみんなでやっていくんだということでお願いしたい」と訴えた。 13日には、都内の新型コロナウイルスの「感染状況」や「医療提供体制」を専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」が開かれた。直近1週間の新規陽性者数は平均約840人で、前週からの増加比は109%だったと報告された。1週間平均が前週を上回るのは8週間連続。