「一人一人が意識持って行動を」 菅首相「マスク・手洗い・3密回避を」
菅義偉(よしひで)首相は7日、記者会見し、新型コロナウイルス対策として東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発出していた「緊急事態宣言」の期限を5月末までに延長し、新たに愛知、福岡の2県を追加すると発表した。会見で菅首相は、「若い世代での感染を抑制することでリスクの高い高齢者への波及を防ぐことが重要。一人一人が意識を持って行動し、マスク、手洗い、3密の回避という基本的な予防策を徹底するよう改めてお願い申し上げます」と語った。 【動画】菅首相が会見「緊急事態宣言」5月末まで延長へ
一方で、「全国で重症者、死亡者数も急速な増加が続いており、東京や大阪では重症者に占める20代から50代の若年層の割合が高くなっている」とも語り、重症化リスクは世代を問わずにあるとも説明した。
今後の政府としての対策は?
「大型連休と言う1つの山を越えた今後は、通常の時期に合わせた高い効果の見込まれる措置を徹底して対策を講じる」 菅首相は語った。「高い効果の見込まれる措置」とは何か。 菅首相は「飲食やお酒を伴う機会の感染リスクを減らすことがかねてより専門家から極めて効果が高いと指摘されている。飲食店におけるお酒やカラオケの提供の停止を続けるとともに、新たにお酒の持ち込みを制限することを対策に加えさせていただく。飲食店外でのお酒が、感染につながることのないよう、十分な注意をお願いする」と述べ、引き続き飲食・カラオケに対する対策を続けると明言。 また、「今後も夜の人流を抑えることは重要」とし、「デパートなどの大規模施設は20時まで、スポーツや音楽などのイベントは21時までの時間短縮をお願いする」とも述べた。さらに、「職場での感染も増えている」と述べ、一層のテレワークの活用を呼び掛けた。