大阪市・松井市長が定例会見4月30日(全文2完)要請だけで行動止めるのは非常に困難
いつごろ公表すべきと考えているのか
関西テレビ放送:市長のお考えとしては、第4波がほとぼり冷めてからでいいものとはちょっと私は思わないんですが、どれぐらいの時期というか。 松井:重症になる方が急に重症になっているという部分もありましてね。僕の知り合いでも重症の病床に入る前に亡くなっている部分もあります。それはでも、本当に自宅で療養しているときに、そんなに厳しい状況じゃなかったわけですよ。ところが一晩たったら朝、もう心肺停止というか、息してなかったと。これは重症ベッドに入れなかったというよりも、そもそもコロナの陽性の状態がそういう重症病床が必要な状況ではなかったと。酸素も個人で測っていましたからね、1人1人。まだそこまで入院が必要な状態じゃなかったけども、次の日の朝にもう亡くなっていたという状況もありますのでね。 だからその1人1人の状況によって重症病床に入れなかったのか、そうじゃなかったのか、いろいろあると思いますから。その辺も含めて専門家の意見も聞いて、やはりオープンにしていきたいと思っています。 関西テレビ放送:その辺りも含めて知らせるべき情報なのかなと思いますが、どれぐらいの時期で市長は公表すべきとお考えでしょうか。 松井:これ、僕が今、時期言っても、さっきも言いましたけども、現場の対応力というのが、マンパワーの問題もありますから。これはちょっと少し時間いただきたいと思います。 司会:次の質問をお受けします。ほかに質問ございませんでしょうか。それでは終了いたします。ありがとうございました。 テレビ大阪:では続いて政務の質問に移ります。質問のある方はお願いいたします。はい、お願いします。
私権制限についての考えを教えてほしい
産経新聞:産経新聞、矢田です。先日、知事と明石市長を巡って、私権制限についてのそれぞれの考え方、示されて、一部報道にもなったかと思うんですけれども、代表としては政党の代表という立場でもありますけれども、維新としてこの私権制限というものについて、どういうふうに国のほうに訴えていくかというか、そういった考えがあれば教えてもらえれば。 松井:僕は基本的に私権制限はすべきではないと思います。でも立法というか、これは憲法改正が必要になるかどうかも含めて、まさに今回のこのコロナの事態、これはもう私権をある程度制限しないと、要請だけでは皆さん了承してもらえない状態ですよ。今、緊急事態といっても日々このゴールデンウィーク中、今日ニュースでやっていたけども、空港会社、それから鉄道も、前年対比で言うと数倍、飛行機で前年から見て300%とか400%とかでしょう。だから、これはもうやっぱり私権制限というルールがないと、皆さんやっぱり自由に動かれるというのは事実ありますよ。 今は、このコロナも非常に重篤な症状になる、そういうウイルスですけども、これが本当にエボラ出血熱とか、とにかく罹患すればほぼ命を失うような、そういうウイルスであったときに向けて、やっぱりこれだけ世界の人があちらこちらに動き回る、距離が縮まっている中でいけば、僕はやっぱり政治の責任としてはタブー視することなく私権制限について議論すべき、そういう事実を突き付けられると思っています。今、突き付けられていると。 だから、やっぱり基本的には1人1人のそういう私権というものは、もう守られるべきものですけども、こういう有事に際しての場合にどういうことを、どういう形で人の動きというのを抑制できるのかということを、やっぱり私権制限ということを含めて議論すべきだと思っています。でないと、もう要請だけでは皆さん、1人1人の行動を止めていくということは、これはもう非常に困難だということが今回はっきりしたと思います。 テレビ大阪:ほかに質問ありますでしょうか。よろしいでしょうか。ないようですので終了いたします。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】大阪市・松井市長が定例会見4月30日