「発達障害グレーゾーンは一生続くわけではない」子どもの“グレーの濃度”を薄くするために親ができること
いま知っておきたい「発達障害グレーゾーン」のこと
以前に比べよく耳にするようになった「発達障害」という言葉。その結果、他よりも少し変わっている子や、大人にとって扱いづらい子、期待通りに育っていない子が発達障害と疑われる場面が増えているのではないでしょうか? 【最初から読む】「うちの子、発達障害かも」と感じたら…親が最優先で取るべき行動とは? そんな中で、自分の子どもが集団行動が苦手だったり、落ち着きが無かったりなどして「もしかして、発達障害かも?」と感じた時に、一体、親はどうするべきなのか…。 そこで今回は、「発達障害のような症状」の原因や、困りごとへの対処法、どう育てていけばよいかを詳しく説明した書籍『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』をご紹介します。 症状は発達障害だけれど、診断がつけられない「発達障害グレーゾーン」。最近、よく聞くようになったこの言葉ですが、では発達障害とは何が違うのでしょうか。 また、そういった子供たちの“グレーの濃度”を少しでも薄くするために出来ることとは?
【グレーゾーン】対応しだいでグレーが濃くも薄くも
最近、「発達障害のグレーゾーン」という言葉を聞くようになりました。「発達障害」と疑われる子どもが、じつはグレーゾーンだったということはありえます。グレーゾーンについて知っておきましょう。
グレーゾーンとは
「発達障害」の症状がみられるけれど、診断がつけられないものを「発達障害」のグレーゾーンといっています。「発達障害」は生来のものなので、乳幼児期からなんらかの症状があり、その症状による生活への支障が、大きいとグレーの色が濃く、小さいとホワイトに近くなります。 【支援の必要なし】 生活リズムが整い、本人の工夫や環境整備によって、支援がなくても生活への支障がなくなる。 【支援が少し必要】 子どもの苦手なことを少し支援すれば、困りごとがなくなったり、過ごしやすくなったりする。 【診断される】 症状は生まれたときからあり、診断基準を満たすと「発達障害」と診断される。 【生活リズムが影響する】 「発達障害」の有無によらず、子育てには整った生活リズムが大切。また、生活リズムの整い方によって、グレーの色が濃くなったり薄くなったりする。 【環境も影響する】 生活の場や教育の場をポジティブな環境にしよう。また、感覚過敏などは、環境を改善することで支障が軽減する。