ラーメンはピザ的存在だ! バルセロナの日本食事情
雰囲気に釣られて涙することも こうしたブームは日本人として嬉しいことなのですが、その一方でこのブームを享受しすぎている感があるお店があるのも確かです。 先日、最近インスタグラムでよく出てきて気になっていた、アジア料理レストランを謳う「mik◯◯」というお店に行ったときのこと。ナチュラルワインの品揃えも豊富で雰囲気もあり、確かにおいしかったのですが、チキン南蛮が16ユーロ(約2500円)、筑前煮が16ユーロ、私でも作れそうなワンタンが14ユーロ(約2200円)とインフレが起きているうえに、一皿が小さい。 バルセロナでもっと経済的でさらにおいしい日本食レストランに出会ったことがある身としては、ぼったくられた感が強く残ったのですが、店内は予約客で満席。たしかにそこのお店はほかの日本食のお店とは違って、前述のようにナチュラルワインを推していたり、内装もアジア! 日本・中国・韓国でエキゾチック! な感じではなく、おしゃれなカフェを薄暗く照明で照らしていたりして、売り出した方というか、マーケティングが上手いなぁと感心したのでした(それでもなんの変哲もないチキン南蛮に、16ユーロも払ってしまったことは悔しい)。 とはいえ、ラーメンをはじめとする日本食が海外でこんなにファンを獲得しているのは嬉しいし、15年前の学生時代と違って「日本食に飢える」ということがないのは非常にありがたい。今週末あたりに、スペイン人に習った味玉でも作ってみようと思います。
上田紋加