大阪府・吉村知事が定例会見8月5日(全文4)ミナミの休業要請は本当につらい
ステッカー周知活動に向けての呼び掛けを
読売新聞:すいません、最後にもう1点だけ。ミナミ地区で感染防止宣言ステッカーの周知活動をすると思いますが、それに向けての府民への呼び掛けと、あともう1個、感染防止宣言ステッカーの申請者が増えてきているようなんですけども、それについての受け止めをお願いします。 吉村:やはり新型コロナとこれからも付き合っていかなければなりません。ウイルスはゼロにはなりません。社会全体を止めるとなれば、圧倒的にそれで守られている命もありますから、社会経済を全部止めるというのは非常に厳しい。でもどうしても医療崩壊が近づけばそうならざるを得ません。そうならないために、今いろんな対策を打っているし、このミナミのエリアの範囲を指定した休業も本当に断腸の思いで進めてます。ミナミはわれわれにとって非常に重要な地域ですし、大阪の中心地、にぎわい拠点なので本当につらいですが、でもこれは、やはりこのエリアで広がっているというのがもうほぼ明らかになっているので、であるならば申し訳ないけどもお願いしますということで、進めています。 ですので、特に感染症の対策を取っていただく、1人1人が意識を強くしていくというのが、この感染症に強くなっていくことになるんだと思うので、この事業者の皆さんについては、やっぱりこの感染症の宣言ステッカー、これをぜひ取得していただいて、そして感染症対策を取っていただくというのを今からでもやってもらいたいというふうに思います。
少しでも太刀打ちできるものを備えたい
今回のポビドンヨードの話もそうですけど、言うのが早いんじゃないかとか、いろんな当然ご意見があって、批判があるのも承知をしてますが、このコロナウイルスがわれわれに与える破壊力というのは強烈なものがあります。国家予算で見ても200兆円規模の予算をこのために組む、そして当然その前提として社会経済がそれだけ大きく痛んでる。府民、市民、国民が非常にこれにおびえながら生活をしている。その中で打つ手がまったくない中で共存していかなければならないという過酷な状況の中で、ちょっと申し訳ないけどもミナミの皆さんはお願いしますということです。ですので申し上げたポビドンヨードの批判もあると思いますけど、僕自身はそういう思いでなんとか感染拡大を防ぎながらコロナに対して少しでも太刀打ちできるものを備えていきたいというふうに思っています。 で、さっきの宣言ステッカーですけど、本当に広がりも出てきて、これは皆さんに感謝申し上げたいというふうに思います。現状ですけれども、3万8000件、宣言ステッカーで3万8580件、飲食店が2万3000件です。ちょっと前まで、僕がこれ言いだしたときは4000件からスタートしましたから、そういった意味では圧倒的にこれが広がりを見せつつあると思ってますので、なんとか居酒屋とか、やっぱりそういうところにも広がっています。接待を伴う飲食店や居酒屋、そういうところでやっぱり多く広がってきているし、事業者の皆さんに感染症対策を取ってもらう、ぜひそれを実行してもらいたいというふうに思います。増えてきていることは本当に感謝したいと思いますが、今日の夕方か、またあらためてミナミ地区にお願いに行きますから、そこでさらに広めていきたいと思います。