”シブコ”に何が必要か…渋野日向子が51位タイと崩れた米メジャー挑戦で見せた光と影の正体
今後は17日に開幕するキャンビア・ポートランドクラシックへ向けて、同じアメリカ西海岸のオレゴン州へ移動。来月2日から東海岸のニュージャージー州で開催されるショップライトLPGAクラシックをはさみ、同8日からペンシルベニア州のアロニミンクGCで開催されるメジャー第3戦、KPMG全米女子プロゴルフ選手権へ挑んだ後に、一度帰国するスケジュールが組まれている。 「来週はどんなコースなのかも全然わからないので、また違う難しさがあると思うんですけど、そこでもいろいろなものを見つけて吸収できるように、そして予選を通過できるように頑張ります」 全米での本格ツアー連戦となる渋野にとっての今後の戦いはコースだけではない。フライト時間が約6時間も要し時差も3時間ある西海岸から東海岸への移動も含めて、すべてが未知の経験となる。だが、それらをスマイルで乗り越える逞しさが彼女にはある。失敗をプラスに変え進化する力だ。 今年の最大の目標は、12月10日から米国南部テキサス州のチャンピオンGCで開催されるメジャー第4戦、全米女子オープンである。再渡米してビッグタイトルに挑むとき、渋野は、どんな進化を遂げているのか。 渋野は最後にこう語った。 「まだまだ伸びしろがたくさんある、ということをすごく実感しました」 60台を出したプレーを安定して続けることができれば、米メジャーでも上位にも食い込める可能性がある。自らのポテンシャルの容量にまだまだ空きがあることも確認できたからこそ、”シブコ”は、笑顔を忘れることがなかったのかもしれない。