帰省で親と会うのが憂鬱…「意見がぶつかる」「小言がうるさい」親とのギクシャクした関係を改善する「3つのヒント」を専門家が解説
年末年始の帰省をもっと楽しい時間にするために、親との距離を縮め、依存を減らしながら気持ちよく過ごすコツをヘルスコーチのAYUMIさんに教えてもらった。 【写真】親とのギクシャクした関係を改善する「6つのヒント」 ▼AYUMI NYの栄養学校にてホリスティックヘルスコーチの資格を取得、栄養指導者として女性たちの人生向上をサポート。世界100種類以上の食事理論、ライフスタイル、文化に精通する経験から、個人カウンセリング、企業プログラム、商品企画、など多方面で活躍中。
親と自分は違っていい!
まず、親子という血縁関係にあるからといって、考え方、感じ方、生き方、人生で求めるものなどが同じである必要はありません。親と自分は違う存在であり、それでいいのです。 親と異なる意見を持ったときに、怒りや感情的な反応が出る場合、それは自分自身がその違いをまだ受け入れられていない可能性があります。また、感情的な依存が影響しているかもしれません。親の承認を得ることで自分の選択を正当化し、自分の価値を定義しようとしている傾向が見えることもあります。 大切なのは、あなたが一人の独立した個人であり、選択の自由と力を持っているということを認識することです。たとえその選択が失敗に終わったとしても、それはあなた自身の選択であり、その経験があなたを成長させます。親との違いに感情的になってしまう場合、まだ心の中に「幼い子ども」の部分があり、「親と同じでありたい」「認めてもらいたい」という気持ちが根付いているのかもしれません。 ですが、今こそ自分で決断をするタイミングかもしれません。他人の承認を求めなくても、あなたの考え方や意見、生き方はあなただけのものであり、それを信じる力はあなたの中にあります。それを大切にし、信じることから始めてみましょう。
本当に必要でない限り、親にアドバイスを求めない
アドバイスを求める際によく見られるのは、自分で物事を考えるのが面倒だったり、深く考える前に親に頼ってしまうというケースです。しかし、その結果として、自分がイライラしたり、不満を感じることにつながる場合もあります。何気ない会話の中で、親から思わぬアドバイスや不必要な提案を受けてイラッとしたり、反発してしまうことが多いのであれば、本当に親に相談すべき内容だったのかを一度振り返ることが大切です。 両親は、たとえ些細な話でも「より良くなってほしい」という思いから心配したり、解決策を提案しようとします。親に相談する際は、「本当に必要なとき」を見極めて話すようにしましょう。本気でアドバイスを求めている場合は素直に耳を傾けるべきです。ただし、もしアドバイスが必要でない場合や、ただ話を聞いてほしいだけの場合は、「それほど重大なことではないけど、ただ聞いてほしい」といった前置きをして話し始めてみてください。このように前置きをすることで、親も過度に心配せず、安心して話を聞けるようになります。結果として、お互いに心地よいコミュニケーションが取れるでしょう。
親が完璧ではないことを受け入れる(あなたも完璧ではありません)
子供として、親には完璧であってほしいと期待することがあるかもしれません。しかし、自分が完璧でないのと同じように、親も完璧ではないことを受け入れることが大切です。ソーシャルメディアで目にするような理想的な親子関係と比べるのではなく、ありのままの親を受け入れることが、自分自身を受け入れることにもつながります。 親には良い面も悪い面もあるかもしれませんが、それでもあなたを大切に育ててくれた存在であることに変わりはありません。その事実を受け止めることで、より健やかな親子関係を築く一歩を踏み出せるでしょう。